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大阪空港待合室

6月、大阪に訪れた。木工家具を作る上で、本物を見とかなければならないと思い、アンティークショップに足を運んだのだ。座面の座ぐりや、背もたれの太さ、脚の留め方など実際に見なければ気づかない部分がたくさんあり、多くの学びを得た。

たくさんのウィンザーチェア


さて、勉強の時間が終わり、同行していた友人達と千日前通のゲストハウスへとチェックインに向かった。到着した先では、フランス人の奥さんが快く迎えてくれて、部屋(相部屋で自分のスペースはベッドのみ)に荷物を置いて、僕たちは夜の大阪に繰り出した。

初見のインパクトにやられたが、
おいしいタコスのお店でした。

大阪の夜は長かった。天井からブラジャーが垂れ下がるバーから始まり、飛田新地を散歩し、西成の路上で寝ていた野良猫とおじさんと戯れる。夜も明ける頃、街はホストとキャバ嬢で溢れかえり、どこからともなく救急車のサイレンが聞こえる。語ればキリがない。たった数時間の滞在の中で、オープニングからラスボスまで一気に進めた気分だった。

虹色のチャリ


翌朝には真のラスボスと言わんばかりの「大阪のおじちゃん」に話しかけられ、帰りのフライトにぎりぎりであった。

おいしいお蕎麦屋さんを教えてくれた

おじさんは、「外国人がたくさん来なければこの街はやっていけない」と言っていたが、県外人の僕からすれば、これだけ欲望の解放が出来ている街の活気が無くなることはないと思う。現実離れした旅に大満足して僕たちは帰りのフライトに、足を急がせた。

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