一番に一番。貪欲ちゃんの日曜日。

昨日、電車で2時間の旅をして、かじやのたかしくん家に遊びに行った。木でなんでも作ってしまうたかしくんはこれまでもへんぴな場所ながらとてもそそられる家に住んでいてしょうちゅう遊びに行っていたんだけど、なんと最近築200年の古民家に移り住み、とても興味深い生活をしている。

午前中だったけど着くなり「ビール飲む?」って聞いて回ってお土産ビールで乾杯。前乗りして前泊した大親友からは「遊びに飢えてる…笑笑」と言われた。うん、そうかも。私はいつでも楽しい事や気持ちいい事、カッコイイ事や美しい物、そういうのを渇望している。つねに満タンだけどつねに渇望。古いアメ車みたいだ。ビール飲みながらお昼と晩ごはんどうするか相談してたんだけど、ぶどうとBBQが希望だったので、お昼とか夜とかとっぱらって欲に溺れる事を提案。優先順位一番からひたすらやっつける。

結果、良きぶどうをごっそり買って来て、それを前菜にたき火をして、火が出来たらBBQになだれ込むことに。

東京だと桐箱に入っていそうなレベルのシャインマスカットと、それと同じ値段で見慣れないうすいピンクのぶどう(かいじみたいな色でシャインマスカットくらいの粒)、ひゅっと細長いマスカットみたいなカッコいいぶどうを山ほど積んでかじりながら、たき火をかこみ、ちりちり焦げる和牛の赤身を眺めてああ今日も最高だなと。

優先順位一番からやっつけないと、それが終わる頃にまた一番がやってくるから、デザートだって食べたいときに食べる。あとのお楽しみ、とか、ご褒美は最後、じゃなくて、いつでも最初からクライマックスで行く。かといって贅沢が好きなわけではなく、なんなら幸せに対する沸点みたいなものは結構低かったりする。幸せや喜び、楽しむことが得意というか「え?そんなんでいいの?」みたいな事でゲラゲラ笑ってることもも多いと思う。逆に悲しみや苦しみ、退屈に対する心の融点みたいなものは高くて、ワクワク出来ないものを我慢できる耐性があまりない。なので、いつでも一番を取りに行く。

そんなこんなで、日も高いうちにおなかはいっぱいだったんだけど、数年ぶりに会う大好きな友達が現れてキャーキャー騒いだり、残った火であれこれ焼いたり、ポーポー食べて種をゲットしたりしているうちに夜になってしまった。人生は本当に短い。やっぱり一番からやっつけておいて良かった。

たかしくんの家は母屋もお庭も広いんだけど、これを今後どうするかみたいな話もしていて。まずはこれだ!と思ったので「温泉プール」を提案しておいた。人生は短いんだよ、次行ったときにはあったかいプールが完成していますように。


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