創作:幻のエピローグ「かぐや蝶」

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    『私を深い闇から救い出してくださった
　　貴方がお望みなら
       その宝を一生をかけて
　　命を賭して探しましょう
　　すっかり年老いてしまうかもしれません
　　それでも待っていてくださいますか
　　白状しますが
　　どう頑張っても貴方が月に帰るまでには
　　到底間に合いそうにありません
　　貴方が月に翔んで帰ってしまって
　　離れている間も
　　懸命に宝を探します
　　貴方が信じてくださるならば
　　魂を月まで飛ばし
　　全身全霊で守らせて頂きます
　　貴方が受け入れてくださるならば
　　姿が見えなくとも
　　声が聞こえなくとも
　　触れられなくとも
　　寂しさを感じさせないくらい
　　愛でさせて頂きます
　　そして宝が見つかった暁には
　　貴方に見えるように
　　この地上から高く高く掲げます
　　それをご覧になって
　　その光が誠に貴方の求めていたものならば
　　どうか私がその光の道筋を辿って
　　貴方の元へ逢いに行くことを
　　お赦しください』
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