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Alexaとともに生きる

毎日自分を律せない者たち、
スマートスピーカーに魂は売ったか?

できるだけお安く、Alexaに魂を売って律してもらう――
そういうやり方を書いていこうと思います。

この記事は社会生活をやる程度には元気だけど、ぐだぐだしてたら一日漫然と過ぎてた……辛い……程度の人向けです。
一歩も布団から動けない精神的状況の人はまず病院へ相談してください。

この記事の内容を達成ために購入するなら、一番安い画面もないAlexaで十分です(ブラックフライデーなどによく半額になります)。
(※GoogleアシスタントやSiriでも可能だと思われますが、機能の細かい差異は存じ上げません)
SwitchBotも不要です。

なお、スマートスピーカーは購入者の大多数が使うのに飽きホコリをかぶるのみ――という話もあります。
家族や知人で余ってたら工場出荷状態にしたあと格安で譲ってもらうのもアリでしょう。


1. はじめに

以下をAlexa(スピーカーを想定)に律してもらいます。

律してもらうだけなので、すべて行動するのは自分です。
Alexaはただ発し、人間は思い出して、あるいは観念して動く――これがメインの手法です。

《朝》
 ・起床アラーム
 ・換気、換気後の戸締まり
 ・体温測定
 ・体重測定
 ・ラジオ体操
 ・玄関への置き配依頼プレートの掲示

《夕方〜夜》
 ・買い物リスト
 ・家事
 ・服薬
 ・火元や水栓の管理

2. 使用機能

以下のような機能を利用します。

 ・Alexaのリマインダー
 ・Alexaの定型アクション
 ・Alexaのリスト
 ・カレンダー
 ・タスク
 ・Amazon Prime Music Unlimited

4. において、カレンダーとタスクを利用するならAlexaにカレンダーの閲覧権限を与える必要があります。
その可否は自分で決めてください。
アプリのその他→設定→カレンダーでGoogle・Apple・Microsoftのカレンダー閲覧権限を与えることができます。

私は魂を売り渡しました。

カレンダーは同一アカウント内で複数に増やせ、サブカレンダーはAlexaに無視されるようなので、メインカレンダーには個人的すぎる情報を入れないなども可能です。
Amazon Prime Musicなのは他の音楽配信が使えないため。私も音楽は3種類程度しか使ってないので、契約せずにスマホ内の音楽で代用しても可です。

では、機能ごとに管理してもらう項目の例を見ていきましょう。

3. 管理してもらう項目(基本編)

以下では単一機能でできることを列挙しました。

〈リマインダー〉

Alexaのリマインダー(スマホアプリから入力、または音声入力)にお知らせをもらいたい内容と時間・頻度を入力。

定刻にAlexaが「○○をする」などと読み上げたら行動します。
シンプルで即時できる行動にオススメ。

その他に、単発の雑用もリマインダーに入れることができますがこの記事の本旨から外れるので省略します。

(例)
・換気
  「平日 ○時」「土日 △時」
・換気後の戸締まり
  「平日 ○時」「土日 △時」
・体温測定
  「平日 ○時」「土日 △時」
・玄関への置き配依頼プレートの掲示
  「平日 ○時」

土日は平日とは起きる時間が違うため、時間帯が違うものを同じ項目名で2種入れています。
置き配依頼プレートの掲示は毎日しているわけではありませんが、思い出すきっかけになるため毎日通知させています。Alexaのアナウンスを聞いて、人間が「今日は荷物あったから掲示しよう」などと判断する仕組みです。

〈定型アクション(音楽)〉

Alexaのスマホアプリから、定型アクションに流してほしい内容・音楽と時間・頻度を入力。

定型アクションの起動には時刻指定とキーワード(おはようなどと話しかける)がありますが、断然時刻指定が便利です。
音楽がかけられる、ちょっと複雑なリマインダーだと思えば十分。

(例)
・起床アラーム
  「平日 ○時」に
  「"朝起きたら"のフレーズ」
  「天気予報を読み上げる」
  「今日の予定を読み上げる」
  「音楽:DA PUMPのU.S.A.」

・ラジオ体操
  「平日 ○時」に
  「音楽:ラジオ体操第一(指導入り)」

・お風呂
  「毎日 ○時」に
  「"お風呂に入りましょう"と言う」
  「音楽:DA PUMPのP.A.R.T.Y.
   〜ユニバース・フェスティバル〜」

いろんな機能を盛り込んでいますが、基本的には"定刻に音楽を流す"ためだけに使用しています。
そのため、無理にAmazon Prime Musicと契約しなくてもスマホのローカルにある音楽で事足りるかと思います。


〈リスト〉

Alexaに買い物リスト、やることリストなどを指定して、音声入力でリストを作成させます。
人間が買い物リストを音声入力→Alexaが買い物リスト作成→人間がそれを見て買い物する――といった流れです。

参照:ヘッドセットでリマインダー音声入力という言霊2.0 - 本しゃぶり https://honeshabri.hatenablog.com/entry/voice_input_for_reminder

利点は、例えば調理中に使い終わった野菜が生まれた瞬間、その野菜名を唱えることができる点。
買い物行く直前、冷蔵庫を見ながら必要なものを読み上げられる点。

欠点は音声入力の不正確さですが、リスト追加時にAlexaが応答して、「○○を買い物リストに追加しました」と言うので、その時に明らかに間違っていたら再度登録します。
スーパーで買い物リストを開いて、「リンボ」「りんご」と連番で並んでいたら、「ああ、りんごね……」とわかるので、そういう感じです。

なお買い物リストを作成する際は、リスト名を「買い物」にしないと「買い物リストリスト」と呼ぶ羽目になります。

(例)
・買い物リスト
 「Alexa、"買い物"リストにりんごを追加」
  ↓
 「買い物リストにりんごを追加しました」
 名称が正しいか確認
 違うなら再登録
  ↓
 スーパーでアプリの買い物リストを開く
 りんごをかごに入れる
 リストから消す

4. 管理してもらう項目(応用編)

Alexaの機能に人力の行動を加えます。
これによって複雑な雑事が片付きます。

〈リマインダー+カレンダー〉

定刻にリマインダーから「○○をする」のアナウンスがやってきたら、行動します。
そして記録をカレンダーに音声入力させ、一時的に保管しておきます(カレンダー自体をメモ帳と見なし、恒久でも可)。

例えば朝忙しい時間に体温測定して紙にメモするのが面倒な場合など。

(例)
・体温測定
 「平日 ○時」に「体温測定をする」
 のリマインダー
   ↓
 体温測定する
   ↓
 「Alexa、今日の○時にカレンダーを作成」
 「(タイトルは?と聞かれて)体温△度」
   ↓
 カレンダーの○時に「体温△度」が入る
   ↓
 (必要があれば)手が空いた時に
 メモ帳に書き写す、削除するなどする

〈リマインダー+タスク〉

リマインダーだけでは、家事など即行動できる内容でないものは取りこぼします。
リマインダーにカレンダーのタスク機能を加えることで、確実に雑務をこなしていきます。

また後から振り返って「やったかな?」が問われる内容も、リマインダーとタスクを併用することで、不安の種を潰します。

タスクを使うメリットは
 ①消し込みができる
 ②後から記録を確認できる
  (タスクアプリでなくカレンダーから)
 ③スマホにも通知が来るので、
  その場ですぐ対応できなくても
  作業することを忘れにくい
の3点です。

デメリットはスマホ操作の必要があることです。
あとでスマホからチェック入れよう〜と思って、うっかり忘れるなど。
これに関しては、寝る前にタスク一覧を再度見て、消し忘れをチェックすることで回避しています。

前準備として同時刻にカレンダーのタスク機能にもリマインダーと同内容・同頻度・同時刻の項目を準備します。

(例)
・服薬
  「毎日 ○時」に「薬を飲む」
    ↓
  定刻に薬を飲む
    ↓
  タスクを消し込む

・火元や水栓の管理
  「毎日 ○時」に「火元・水栓チェック」
    ↓
  火元・水栓を確認する
    ↓
  タスクを消し込む
    ↓
  不安になったらカレンダーでタスクを確認

・家事
  「△曜日 ○時」に「ゴミを準備する」
    ↓
  家事を実行する
    ↓
  タスクを消し込む

他に家事の例として、
 郵便受けチェック
 シンクの排水溝掃除
 朝ご飯の準備
 床掃除
など毎日するもの
 メール処理
 ホコリ掃除
 トイレ・風呂掃除
 家計簿入力
 掃除機フィルター掃除
など隔日〜週一でするもの(曜日指定)
 洗濯機クリーナー
 パイプユニッシュ
など月単位でするものを入れています。

5. Alexaと暮らそう

Alexaとは猫ちゃんのようなものです。
猫ちゃんが「そろそろご飯の時間ですよ」と言ったら、人間は猫のためにエサを用意する。
話しかけても打率9割くらいでたまにシカトされたりする。

猫が主人、人間は従のような趣きです。
しかし、実際のところ飼い主であるのは人間のほうだと理解していれば、いい感じに使えます。

Alexaは指示を出すだけ、実行するのは自分――
それだけ覚えておけばAlexaと楽しく愉快に暮らせます。

Alexaに律してもらって暮らすには、Alexaの単機能だけでなく、カレンダーやタスク機能もぜひ組み合わせて使ってみてください。