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牧師夫人の徒然なるままに(六五四)「目まぐるしい社会の変化に」

 新型コロナは、社会生活を一変させました。外出の規制、三密の回避から、対面接触できない関係が強要されています。人と人との間には、電子機器によるスクリーンが介在したり、透明なパネルやフェイスシールドのクッションが置かれたりしています。
 今や、スマホを持たない者は人間社会から弾き出されてしまいかねません。スマホに「感染アプリ」なるものを入れることで感染の予防を促したり、物品の購入には極力現金は控えるようにと仕向けられたりと。私のように頑ななアナログ人間は、現代の化石と化してしまうのでしょうか。
 この、コロナ災禍によって、学校教育にもオンラインが導入されました。私たちの教会の礼拝やその他の各種の集会も若者や先取の気鋭あふれる人たちによってその方法が活用され始めています。
 そこに加わらないことは寂しいことでしょうか?いいえ、私は不思議な平安の中に安息しています。紙の聖書を開き、読みたい紙の本を読み、ギターをぽろぽろ弾き、鉛筆を削りながら文字を書き「主よ、素敵な人生ですね」と語らいます。
 五歳の孫が、巧みに四角いパネルを操作して、動画を撮影する姿を見て、次代の継承者にもこれからの人生、私と同じ心の平安がありますようにと願います。

安食道子

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