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メッセージ要約2023.3.10 「地を覆い尽くす大洪水」

創世記 7章17節〜24節

「地を覆い尽くす大洪水」

ある老人が大きな壺に岩を詰め始めました。壺の口まで一杯になると、次は砂利をびっしり入れます。次に砂を流し込みました。そして最後に、水を壺の縁までなみなみと注いでいきます。

老人は、「壺の中に入れる順番を大切にしないと、大きな岩を入れることはできない」と言いました。岩は人生において1番大事なものを表しています。そして、壺は人生の有限である時間を意味します。従って、大事でないもので時間を埋めていくと、大事なものに使うべき時間を失ってしまうのです。

しかし、この入れる順番を守ることは、現代人にとって難しいことです。なぜならば、現代は情報に溢れているからです。そして、そもそも何が大事なことなのかを知らない人が多いのではないでしょうか。

イエス・キリストは「まず、神の国と神の義を求めなさい。<マタイ6:3>」と言われました。人間にとって1番大事なことは、神さまに関わることです。

今日の箇所には、壺の中に入れる物の順番を間違った人々と間違わなかった人々が登場します。


1.箱舟の扉が閉められた後の世界

「…それから、主は彼のうしろの戸を閉ざされた。〈7:16〉」箱舟は主の御手によって締められました。これによって、箱舟の内と外とは完全に分離されました。箱舟に入らず、ノアを嘲笑っていた人々は、大地が次第に水で覆われていく様子を見て、ノアの言葉の意味を知ったことでしょう。

彼らの限りある壺には何が入っていたのか。「洪水の前のに日々には、ノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり、飲んだり、めとったり嫁いだりしていました。〈マタイ24:38〉」とあります。彼らの壺には「神の国」も「神の義」もなかったのです。


2.全世界を覆う大洪水

この洪水は局地的なものではなく、全地球規模の洪水でした。このことは、聖書の記録からわかります。


・箱舟が必要な洪水

   局地的なものならば、洪水の及ばない場所へ逃げればすみます。

 ・洪水の規模から

   150日間降り続き、地が再び乾くまで221日かかりました。

 ・神は洪水によって二度と人を裁かないと言われた

   局地的洪水で多くの人が亡くなる時は、その後もありました。

ノアの洪水が局地的なものだとしたら、神の約束が嘘になってしまいます。

 ・全ての生き物が滅びるほどの洪水

   現在の人類は皆、ノアの息子の子孫です。

その一つの証拠に世界各地の民族によく似た洪水伝説が残されています。

 ・後の時代の聖書の記者たちも認めている

   「あなたは大水で 衣のように地をおおわれました。

水は山々の上にとどまりました。〈詩篇104:6〉」


3.ノアの洪水は世の終わりの神の裁きの予兆

 イエス・キリストは「天地は消え去ります。〈マタイ24:35〉」と宣言されました。そして、その消え去り方も聖書に書かれています。

「…その日、天は大きな響きを立てて、消え去り、天の万象は焼けて崩れ去り、地と地にある働きはなくなってしまいます〈Ⅱペテロ3:10〉」「天の万象」とは自然界の構成要素を意味します。「自然界を構成している諸要素」は、現代科学によって解明されました。それは、自然界に存在する「重力」や「電磁気力」などの4つの力です。全ての物質は、この力のバランスによって存在しています。これらの力が突然働かなくなると、一瞬で森羅万象が消えます。

自然界の構成要素が一瞬にして消え去る日が来ることを知っている者は、「…神の約束にしたがって、義の宿る新しい天と新しい地を待ち望んでいます。〈Ⅱペテロ3:13〉」皆さんは「待ち望んでいる」人でしょうか。待ち望んでいる人の特徴とは、壺の中に大きな岩から入れることです。神の国と神の義をまず求める生き方です。(S・S)

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