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牧師夫人の徒然なるままに(六八〇) 安食道子 「神のわざを行うために何をすべき?」その3 (ヨハネ6・28,29)

 「神が遣わした者を信じること、それが神のわざです」(ヨハネ6・29)と主は言われました。「何をすべきか」という、行いに焦点を当てた質問に対して「心の状態」「信仰の有無」をそのお答えとされたのです。
 もちろん、私たちが主の御命令で良い行いをすることは大切な証です。しかし、それ以上に大切なのはその心の状態なのだと教えられます。
 もう一つ「使徒の働き」を読んでいて、教えられたことがありました。
パウロの一行がマルタ島に漂着した時のことです。(使徒28章)焚火をしていたパウロの手をマムシが噛みました。島の人々は「この人はきっと人殺しだ」とパウロを揶揄しました。ところがパウロがその後、何の害も受けなかったのを見てとると、今度は「この人は神さまだ」と評価しました。いい気なものです。えてして、人の評価というものはこのようなものなのだと認識すべきです。
私たちがクリスチャンという看板を背負って生きようとするなら、当然私たちを見つめる周囲の目も気になります。しかし、人殺しと言われたかと思うと神だと言われるのです。そんな周囲の評価に振り回されてはなりません。要は私の「信仰」「心の状態」なのです。 

安食道子

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