見出し画像

牧師夫人の徒然なるままに(六八三) 「聖書を読むって楽しい!

 私は聖書の中の歴史書が好きです。パウロ書簡や預言書は、学生時代の勉強を思い出させてしまうので、それらに向かう時にはおのずと背筋を伸ばして臨まざるを得ません。でも、歴史書は頭の中でいろいろと想像をたくましく広げながら読んでいけます。
今年から、かつて学生時代にKGK(キリスト者学生会)の協力主事をしてくださっていた唄野隆先生のご著書をディボーションの手引きに使っています。
Ⅱサムエル記一八章を読んでいました。ダビデの息子アブシャロムが王位を乗っ取ろうとしてイスラエル軍を招集して父ダビデ軍と戦って敗れる場面です。そのアブシャロムの最期を聖書はこう書いています、「アフシャロムは驢馬に乗っていたが、驢馬が大きな樫の木の茂った枝の下を通ったとき、アフシャロムの頭が樫の木に引っかかり、彼は宙づりになった。」
聖書の記述はこれだけですが、唄野師はこう書いています。「アフシャロムは逃げる途中、突然ダビデの家来たちに遭遇し、慌てて驢馬の腹を蹴り、驢馬の背上で伸び上がったのではなかろうか。その時に彼の自慢の豊かな髪が樫の木に引っかかった」どうですか?まるで目に見えるようではありませんか。私はこんな風にして聖書を読み取っていくことが楽しいです。許される範囲の中で、大いに想像の翼を広げましょう。

安食道子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?