![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64976333/rectangle_large_type_2_82704bfe2853e1cef3633355071685f7.jpeg?width=800)
Photo by
pupmoma
牧師夫人の徒然なるままに(七二一) 「聖書の愚妻・悪妻伝」
皆さんは聖書に登場する人物の中から、愚妻、悪妻を上げるとしたら誰を選びますか。アダムを誘惑したエバ?アハブ王の妻イゼベル?アハシュエロス王の妻ワシュティ?ヘロデ王の妻ヘロデヤ?ヨブの妻?
私は長い間、ヨブの妻のことをただ「悪妻」としかとらえてきませんでした。それは、彼女が恐ろしい災難に苦しんでいる夫に向かって「あなたは、これでもなお、自分の誠実さを堅く保とうとしているのですか。神を呪って死になさい」と言った言葉の故です。
先日小冊子「いのちのことば」十月号に記載されていた朴栄子牧師のエッセイを読みました。朴師は「ヨブ家」という家族の視点から、考察しておられました。
「(苦難の只中にある)夫を見る妻はどれほどつらかったのか。そして愛する子供たち、全財産と使用人たちを喪ったのは、妻も同じ。彼女もまた苦難の当事者でした。神さま、ひどいじゃありませんか。今まで敬虔に生きてきた夫が、どうしてこんな目に遭うのでしょうか。あなたは公平な方なのでしょうか。散々な目に遭ってもいい子ちゃんでいる夫に当たってしまったけれども、彼女の怒りの矛先は、全能者に向けられたものではないでしょうか」と。ヨブの苦しみにばかり、目を向けていましたが、妻だってどれほど苦しんだことでしょうか。ハッとさせられる視点・指摘でした。
安食道子
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?