牧師夫人の徒然なるままに(六九六) 「あらゆる境遇に対処する秘訣」(ピリピ4・12)

 この一年、恐らく皆さんはコロナの収束後の生活を思い描きながら、それを支えに過ごしてこられたのではないでしょうか。
 数か月で終わると思っていたのに、一年が過ぎ、ようやくワクチンの接種が始まることで、収束が近づいたと期待したのに、これまた接種が滞り、さらにはコロナ感染の第四波に突入したりして、この先どうなるのだろうという不安がよぎります。
 テレビで、コロナ以前の映像が映し出されるのを見ることがあります。マスク無しで親密に談笑する姿や、満席の大スタジアムの熱気の中、大声で応援する人々の姿です。なんと軽やかな日常だったことでしょうか。
 コロナの変異株が発見され、今後も新たな株が続々と出てくるだろうとの報道を耳にして、かつてのような環境を取り戻すことは不可能に近いのではないだろうか。マスクなしの外出が今後はあり得ないのではないか。等々、悲観的に将来を案じてしまいました。
 このところ、久々にお会いすると、健康を害されていたり、気力を欠いておられたりする方がいます。さらに私たちの年代は確実に老化が進んでいます。
コロナ以前を取り戻すことより、今のこの境遇を如何に味方につけてうまく対処して生きるか、それが信仰の骨頂ではないだろうかと、思案する日々です。

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