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「牧師夫人の徒然なるままに」(八三二)「いと高き所に、栄光が、神にあるように。 地の上に、平和が、御心にかなう人々にあるように」(ルカ2・14)

 主の御降誕をお祝いするクリスマスの日を迎えました。毎年、この時には聖い思いが心を満たしてくれます。平和の君が人となって降られたことについて、静かに思いを傾ける大切なひと時です。

 御使いと共に現れた天の軍勢は、神を賛美して言いました。「地の上に『御心にかなう人々に』平和があるように」と。長年クリスマスの時期に聞いてきたメッセージでしたが、今年はこの「御心にかなう人々に」という箇所に心が釘付けになりました。

 ウクライナの人々、イスラエルやガザの人々は、今まさに、戦禍に苦しんでいます。平和を祈る多くの人々が世界中で祈りを捧げています。そして、日本の、栃木県の、宇都宮の、峰町の小さな群れも、心をあわせて地上に平和が来ますようにと祈りを捧げています。祈りながら、私は思いました。私たちは、もしかするともう少し踏み込んで「御心にかなう人々をさらに増やしてください」と祈る必要があるのかもしれないと。さらには、祈る私自身が、本当に主の御心にかなう者であるのかを、しっかりと吟味しなおす必要があるのではないかと、思わされています。この時に、主の御降誕の本当の意味をもう一度心に刻み直しましょう。

安食道子

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