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牧師夫人の徒然なるままに(六六〇) 安食道子 「わたしの取り扱い説明書」

 我が家に夫所有の体重計があります。使っている気配がないので、有効利用を理由に、勝手に私が頂戴することにしました。ところが電子機器に疎い私には、ちんぷんかんぷんで、とうとう、最後には停止ボタンも見つからないまま、消えない自分の体重表示を見続けながら「ぶっ壊してやりたい!」とまで思ったものでした。夫に取り扱い説明書を見せてほしいと言うと捨てちゃったそうです。
 夫が新しい電子辞書を購入した時に、私にお古をくれました。単細胞の私です。たくさんの機能があると操作が分からなくなります。ここでまた夫に取り扱い説明書は?と言うと、これまた捨てちゃったそうです。
 携帯電話やスマホなど、タッチパネル操作に慣れているなら取扱説明書なるものは必要ないのかもしれません。夫は「あちこち押しまくればそのうちわかるさ」というのですが、私には無理です。
 私たちは創造主の被造物です。そして、おそらく創造の目的に沿った取り扱い説明書がついているのでしょう。それは聖書に記されているのでしょうが、残念ながら多くの人々は「あちこち押して」あれこれさまよいながら正しく自分を活かしきれないでいるのです。取扱説明書は必要です。大切です。活用しましょうよ。

安食道子

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