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牧師夫人の徒然なるままに」(六四〇) 「ありのままでいいのです?」(その2)

 先回、染髪を例に挙げて、私の抱いている疑問を投げかけました。したいことをすることが、ありのままを生きることにつながるわけではないと思うからです。
若者は、流行にいつも左右されがちです。個性を強調するよりは、並みに埋没する方が安心だからでしょうか。そこにある危険は、知らず知らずのうちに本来の「ありのまま」を忘れて「みんなといっしょ」に安泰してしまう事です。
 「ありのまま」を深く追求していくと、必ず創造主の意図にぶつかります。私の個性、あなたの個性、私のありのまま、あなたのありのままは創造主の御手の中で形作られてきたものではないでしょうか。
 ですから「そのまま」の「その」とは「ありのまま」の「ある」とはあくまでも創造主から与えられたものでしかないと思います。
 とかく「ありのままに生きる」「そのままの自分で良い」というと、囲みを取り払って自由に生きることを奨励しているような誤解をしてしまいます。
 あなたのありのままとはどんな姿ですか。あなたがありのままに生きるとは、どのように生きることですか。地上の生涯は一度きりです。「ありのままの自分を生きる」ために、どうか聖書と向き合い自分の姿を写していただけますように。

安食道子 

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