牧師夫人の徒然なるままに(七二四) 「自分の十字架を負って」Ⅲ(マタイ16・24)

 昨今、個性を尊重する新しい風が日本にも吹いてきています。事なかれ主義、一斉に右向け右、という集団への埋没化の中で安泰を保とうとする特有の日本文化からの脱却が始まろうとしているのでしょうか。
 少しでも他人と違っていると弾き出されがちな日本の社会ですが、創造主は、そんな個性豊かな人、とかく白い目で見られて弾き出されそうな人にも、暖かなまなざしを注いでおられるのではないでしょうか。
 今「賛美の会(MCC48)」では「友よ歌おう」という歌集の著者、山内修一さんの曲を愛唱しています。そして、来春には特別な伝道プログラムを作成し、オンラインで放映しようと計画しています。
 山内修一さんはその晩年をカリフォルニアでお過ごしになられました。それではと、当地在住の私の娘や、クロサワ・リンさん(教会のホーム・ページを参照あれ)を通して、数年前から当地のご親族に連絡を取ってきました。しかし、深いお話は聞けませんでした。
 察するに、彼はそのあまりの個性の豊かさ、音楽へのこだわりの激しさの故に、周囲からの共感をあまり得られなかった方だったかもしれません。
そうであればなおさらのこと、彼が作った賛美曲を歌うことで、彼を個性豊かにお造りになった主をお喜ばせしたいと願っています。名曲が沢山ありますよ。

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