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牧師夫人の徒然なるままに(六六五) 「こんな時にこそ必要な交わり」(その3)

 今の状況下では、礼拝に出ても、その前後にお茶飲みをして交わりをすることは避けた方がよさそうです。せっかく久しぶりに会っても、ゆっくりと話したりハグして挨拶を交わしたりということができません。友人たちと一緒に食事会に出かけるという「女子会?」のお楽しみも久しくお預けになってしまっています。
 そんなある日の礼拝で、久々に遠方から来てくださった方と短く挨拶を交わしました。時間と環境が許せばゆっくりとお話をしたかったのに、できませんでした。帰宅後に、私の脳裏に何度も彼女のお顔が浮かびました。
 私はこれまで何度か「タイミングを逃す」失敗を重ねてきました。何度もお顔が浮かぶのに連絡をためらっていると召天されたり、教会を離れる決断を下されたりといったケースが幾度もありました。
 心に引っかかる思いがある時、何度も思いの中にお顔が浮かぶとき、きっとそれは聖霊さまの促しではないでしょうか。ためらうなと囁いています。
 彼女と話したい!という熱い思いが溢れてきて電話をしました。そして、お元気なお声を聞けて私自身が励まされました。溜飲が下がるとはこんな気持ちでしょうか。たとえ電話であってもこのコロナ禍では大切にしなければならない交わりなのだと認識しました。

安食道子

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