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牧師夫人の徒然なるままに(七一〇) 「彼らを世に遣わしました」(ヨハネ一七章)

 私たちは集合住宅に住んでいます。多数の世帯が住んでいるので、独立した自治会組織が営まれています。昨年、私はくじ引きで自治会の役員に当たりました。
 最初の役員会では役員の役割分担が協議されました。その時に私は当然の持論として「やっぱり会長さんは男性になってもらいたいと思います」と意見しました。何の違和感もない意見として受け取ってもらえると思っていました。ところが、周囲の顔色はちょっと違っていました。どうやら、男女共同参画という思想?が既に当たり前になりつつある世の中になっているのだと思わされました。私は自分が時代遅れのかび臭い人間だと思われているような気がしました。
 「この人の意見は時代遅れだ」という印象を与えてしまったのでしょうか。それだけならいいのですが「キリスト教の教えは古い」と思われてしまったのなら、証にならないのではないかと心配でした。
 イエスさまは私たちを世から取り去らすに、あえて遣わしてくださいました。しかし私は牧師夫人として比較的、限定され守られた環境の中で、過ごしてきました。日々「この世」で戦う教会員の皆さんに比べると「この世」の思想への認識が乏しいかもしれません。
 しかし、聖書の教える中心軸から、確実にこの世の風潮は遠のいているような不安を覚えます。

安食道子

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