メッセージ要約 2024.2.25「主によって閉ざされた戸」
※掲載が遅くなってしまいました事を深くお詫びいたします。
○創世記7章1節~16節
南米最大の川、アマゾン川の流域には、様々な生き物が生息しています。河口付近には大きなワニ、中流には獰猛なピラニア、そして上流には珍しい魚がいます。水平な尾びれの下に、正面の顔と同じような小さな顔がついています。「本当にそんな魚いるんですか?」と思う方もいると思います。これは、「もし、そういう魚がいたら恐ろしいな」という話です。世界には本当のようなウソの話があふれています。ある人は聖書の奇跡物語も、単なる作り話だと考える人もいます。しかし、今回のノアの洪水も人類歴史の中で実際に起こった出来事であり、多くの証拠があるのです。
1.神の命令とノアの従順
ノアは神の命令に従順で、何ごとも主に命じられたとおりにしました。命令された通りの材料、サイズ、内部構造など、寸分たがわずに120年かけて箱舟を作つくりました。そして、神は、家族で箱舟に入りなさいと命じました。そして、箱舟に入った人が救われたのです。現代も救いの箱舟があります。イエス様ご自身が救いの箱舟なのです。
2.神の業と人の責任
ノアの家族だけでなく、動物も指定されています。きよくない動物は雄雌一つがい、きよい動物は七つがいずつ、神様が選んで箱舟に集めてくれました。箱舟をつくるのは人間の働き、動物を集めるのは神様の働き、神様の主権的な働きと人間の信仰の行動が一緒になって神の働きが起こることは、聖書に多く語られています。荒野を旅するイスラエルの民が毒蛇にかまれた時、神様の指示通りに青銅の蛇を作ることで癒された事、魚が捕れなくてがっかりするペテロが、神様から言われたとおりに、船をこぎだして網を下すことによって、たくさんの魚が捕れた事など、神様の領域と人間の信仰による行為が見事にミックスしている事がわかります。
3.神の時と人の知恵
神様が言ったとおり、箱舟が完成してから7日たつと大雨が40日40夜降り続きました。全地球を覆うほどの大量の水はどこからきたのでしょう。創世記には、大空の下にある水と大空の上にある水を分けられたと書いてあります。上からは大量の雨が降り注ぎ、下からは大量の地下水が噴出したのです。箱舟に入ったのはノアの家族である四組の夫婦だけでした。ノア夫妻、三人の息子夫妻です。一夫多妻のような乱れた結婚生活が普通になっていた時代に、ノアの家庭は神の定めた結婚制度がきちんと守られていたのです。当時、人々はノアを120年間、変人扱いして嘲笑していたことでしょう。しかし、やがて雨が降り始め、水嵩が増して大洪水になろうとしたとき、人々は箱舟に殺到し「入れてください!」と叫んだでしょう。しかし、すでに「時は遅し」です。なぜなら、箱舟の戸は、主が閉ざされたからです。救いのチャンスは終わったのです。
洪水の前、人々は箱舟の中が牢獄の中だと思っていました。でも、洪水が始まった時、自分たちこそ滅びの牢獄の中にいたのだということを悟ったのです。神様が戸をしめてしまったら、救いのチャンスは終わりです。でも、現代のために用意されたイエス様という救いの箱舟の扉はあいています。聖書は「今は救いの時、今は恵みの日だ」といっています。まだ入っていない方、どうぞ早めに入ってください。神の恵みの時を知る人こそ賢い人と言えるでしょう。
「死ぬ前にすべき100の事がら」という本があります。数名の共著ですが、その中の47歳で突然亡くなった方のリストを見ると、実現できなかった項目がいくつもあります。しかし、彼の人生最大の悲劇は、「イエスキリストを救い主として信じて、神の裁きの日に備える」という項目が無かったことです。みなさんのリストにはありますか? 終わった方は幸いですが、その次は、聖書を通読する、イスラエルに行く、世界各地にいる宣教師の方を励ましに行く、救いにあずかっていない家族や友人達を救いに導くなどを、リストの上の方に加えてほしいと思います。大切なものを上において、それを順番に消していけば、いつ人生が終わっても、後悔しないですむのです。これが後悔しない人生です。人生の優先順位をきちんとつけて歩む人が、賢い人、知恵ある人といえると思います。
(H・T)
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