夏の夜を引きずって歩く
渋谷から駒場東大前を通って下北沢で一人、一杯やって帰る。
昔、渋谷勤めだった俺(今もだけど)は、神保町で働いていて、近所に住んでいた弟と一緒に、徒歩帰りもしばしばだったことをふと思い出した。大体ゲームとかのくだらない話をして歩くんだけど、もうふたりとも子持ち。だけど、なんとなく、その頃のくだらなさはそのままに、上手いことやってきてると思った。
線路沿いのマンションの明かりが灯って、バカみたいに大きな声が聞こえてくると、その乱痴気ぶりに毒を吐きたくもなるんだけど、でも自分の