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休日は 好きなことしか したくない (休暇川柳: 東京都・32歳・奥山 行)

「書く習慣」1ヶ月チャレンジ/30個のテーマに沿って書きます。

今日はここまで読みました。

第3章 ネタを見つけられると止まらなくなる
 「枯れた心」からネタは生まれない
 「面白かった」でおわらない人になるための読書術

書く習慣 〜自分と人生が変わるいちばん大切な文章力〜

アウトプットの姿勢で読書を始めること、目からウロコでした。必要があって読む本はもうあきらめてメモ取ったり内容をまとめたりする(めんどいけど)んですが、好き好んで読む本は無心で読んでしまいがちです。

Day 13:好きな休日の過ごしかた

ひたすら読んだり観たりするのが好きです。
最近ちょっとやばい日が続いたので、先週末(2022年5月13日〜15日頃)はほぼ何もせずに映画を観ていました。リフレッシュ休暇!

『Woodlands Dark and Days Bewitched: A History of Folk Horror』 (2021)

西洋のフォークホラーを中心に、フォークホラー大好きオタクが寄ってたかって語ろう!というドキュメンタリーです。映画というよりポッドキャストのノリに近いカジュアルさ。出演者みんな超ホラー映画好きそうな外見。

みんな知ってる名作、歴史的価値のあるもの、雰囲気だけいいやつ、ちょっとビビるくらいのクソ映画が平等に紹介されています。ちょっと有名な映像作家が手がける、ホラーへの愛あふれるアニメーションがとてもいい。

『ザ・クレイジーズ/細菌兵器の恐怖』 (1973)

原題は『The Crazies』。ゾンビ映画をたくさん撮った監督のパニック・ホラーです。感染すると狂気に陥ってしまうウイルスが、田舎町に漏れちゃう話です。怖いシーンがちょいちょい挟まるので、気をつけてください。

応援すべき主人公グループにいまいち愛着がわかない&悪役たる軍のあまりにまどろっこしい動きに苦しみながら観ていましたが、後半徐々にイヤな空気が増してきて面白くなりました。「感染者とただのパニック状態の人間をどう見分ける?」という割と繊細で重い話をスッと入れてきて驚いた。

『パリ、テキサス』 (1984)

原題は『Paris, Texas』。おじさんが捨て去った人生と家族を取り戻そうとする話です。個人的テーマは「子どもは親を選べない」。

映像がいい!演出もいい!冒頭30分の兄弟のシーンは、私たちがロードムービーに求める要素が全部入っていると思います。

昔の映画に時々ある「登場人物の倫理観が現代とズレすぎて訳わからない」状態に陥ってしまいました。後半はひたすら主人公おまえ……本当どのツラ下げてそんな……えぇ……状態で、感動シーンに乗れなかったのが悲しい。

『柔らかい殻』 (1991)

原題は『The Reflecting Skin』。上の『A History of Folk Horror』でなかなか異常なシーンが取り上げられていたので、気になって観ました。よかった。

50年代のアメリカの田舎、男の子が狭い世界でなすすべなく成長していく話です。死の影がある外国人の女、一面の麦畑、陽気な黒服の男たちを乗せる黒いキャデラック。機能不全の家、自分を見ない兄。そして吸血鬼。

『Bait』 (2019)

イギリスのどこか南の田舎、漁業で生計を立てる男たちが、観光業にじわじわ魂まで削られていく話。2019年の作品ですが、70年代に使われていた古いカメラで撮られています。1シーンの長さはマックス30秒しか撮れません。

「Bait 映画」で検索すると、『パニック・マーケット3D』というサメクソ映画が出てきます(原題が同じ)。

両方の映画のネタバレ記事が混ざって検索画面に表示されるので、「えっ!こんなにシリアスな雰囲気なのに、後半ではスーパーマーケットに立てこもった挙句サメに八つ裂きにされるんですか!」となり面白いです。

『ガンジャ&ヘス』 (1973)

原題は『Ganja & Hess』。主人公ふたりの名前です。これも『A History of Folk Horror』で取り上げられていました。楽しかったです。

3回刺されると吸血鬼になる、というナイフで刺されたドクター・ヘス(すごい屋敷を持ってる)が血の渇きと戦ったり、ドクター・ヘスを刺した男(返り討ちに合う)の妻が屋敷に乗り込んできて彼女になったりします。

これも「なっなぜ?」の連続でした。主人公ふたりの自由さ奔放さは感情移入を拒否するかのようで、何度もなにか説明を聞き逃したりしたかな?と不安になる斜め上の展開が炸裂します。観た後にちょっと息切れしてました。

『The Eyes of Orson Welles』 (2018)

映画監督であり俳優でもあるオーソン・ウェルズの生涯を、オーソン・ウェルズ大好きおじさんのマーク・カズンズ監督がひたすら、ひたすら愛を込めて語るドキュメンタリーです。「オーソン、君はどう思うかな?」「だよねオーソン」とかずっと呼びかけていて笑えるし怖いし面白いです。

『哭悲/THE SADNESS』 (2022)

原題は『哭悲』。台湾のホラー映画です。YouTube動画はサムネイルがやばいし、怖くて痛いシーンしかないので気をつけてください。

面白かったです。もっと台湾の人々の日常風景シーンあっても嬉しい。ご当地ゾンビ映画とかで地元のごはん食べてるシーン(そこから阿鼻叫喚につながる)とか大好きなので!

個人的には、重いテーマの気配を感じたらとりあえず流して、頭を空っぽにしてぽかーんと観るのが楽しいと思います。

『オーソン・ウェルズのフォルスタッフ』 (1965)

原題は『Chimes at Midnight』。上のオーソン・ウェルズ大好き映画『The Eyes of Orson Welles』で推されていたので観ました。超いい!

様々な理由でほとんど一般公開される機会がなく、最近になってリマスターされました。長年映画レビューを書いてる評論家が、初公開のレビューを書いた35年後、再公開時にもう一回レビューしたりしています。嬉しすぎて。

シェイクスピア劇を、セリフをわかりやすくしたりなど特にしないまま演じているので、非常にわかりにくいです。英語ネイティブでも、英語字幕が付いてても「なんて?」状態になりますが、とにかく演技がよいのでぜひ。

『ひまわり』 (1970)

原題は『I girasoli』。日本では泣く子も黙る名作映画ですが、英語圏の国ではそこまで有名ではなくない?という話があり、鑑賞会になりました。テーマソングは全員聞き覚えがありました。さすがヘンリー・マンシーニ。

メロドラマ!クソ男!耐える女!というイタリア・ネオレアリズモ映画のお中元ギフトみたいな内容で、ここは悲しい、ここは悔しい、ここはままならなさに涙するところ、とわかりやすい。

何より映像と音楽の力が強く、「あーこういう展開ね」と分かっていてもしんみりさせられます。停電中のアパートメントで交わされる最後の会話は神がかっていて、何度見ても悲しく辛く、めっちゃうんざりさせられる。


休日、あっという間劇場

とりとめなく映画の感想を書いていくの、すごく楽しかったです!
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
映画って本当にいいものですね。

寝ます。

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