はじめての「マカロニえんぴつ」
先日、ロックバンド・マカロニえんぴつのライブツアー「マカロックツアーvol.11 〜いま会いに行くをする篇〜」へ行ってきた。
私が参戦したのは、LINE CUBE SHIBUYAで行われた公演。初めて聞くライブ会場だな、と思いきや、渋谷公会堂がいつの間にやらリニューアル、改名していたらしい。知らなかった!
マカえんと私の出会いはというと、「レモンパイ」という曲がリリースされたころ、TwitterのTLに流れてきたMVを偶然見たことが始まりだ。
甘酸っぱくて、むず痒くて、気付いたら口ずさんでいるような。昔、Base Ball Bearの曲をよく聴いていた、中学生のころの感覚が蘇ってきた。
それからは、YouTubeやサブスクで過去のMVだったり曲だったりをひたすら漁り、すっかりにわかマカロッカーに。
とはいえ、バンドのサイトやSNSをこまめにチェックするほどの熱量ではなかったので、新曲に関しては配信が解禁されたタイミングか、ラジオで流れたのを偶然聞いて知ることが多くて。
最近になって、ドラマ主題歌やCMソングでマカえんの曲を耳にすることが増えた。「MUSIC STATION」に初めて出演したのを見たときは、誰もが知る国民的アーティストになったんだ!と、にわかながらも喜んだ。
そんなとき、エンターテインメント業界において客席収容率が緩和されることになり、コンサートや舞台で空席分のチケットが追加販売されることになった。
たまたま見ていたローチケサイトでマカえんのライブも追加販売されることを知り、迷わず申し込む。平日だけど、リモートワーク中の今なら、なんとかなるだろう。
こうして、“にわかマカロッカー”の私は初めての生マカロニえんぴつを体験することになった。
はたして、この状況下でライブは無事に開催されるんだろうか?と、直前まで不安が残るなかライブ当日を迎え、早めに仕事を切り上げて会場へと向かう。
LINE CUBE SHIBUYAは3階建てのホール会場で、どうやら追加販売分の座席は3階に振り分けられていたらしく、まわりは私と同じように仕事終わりの社会人が多いように感じた。
ライブは、1曲目の「生きるをする」からスタート。
私がこの曲を初めて聞いたのは、深夜つけっぱなしにしていたテレビから流れるアニメのオープニングでだった。いまのコロナ時勢に、ぴったりな曲名じゃないだろうか。
続いて、「遠心」。
この曲はもともと、漫画「君は放課後インソムニア」をイメージしてつくられたんだそう。
眠れぬ夜の向こう側
話をしよう、話をしよう
漫画は不眠症に悩む高校生たちの話だけど、それこそ今はさまざまな局面で眠れない夜が続いている人も多いだろうし、刺さる歌詞だと思う。
そして、3曲目「眺めがいいね」。
※動画2:17あたり〜
この曲は、マカえんのなかでもマイベスト3に入るくらい大好き!
なにがそんなに好きかというと、めちゃくちゃキャッチーなメロディーなのに、玉の輿で結婚した女性の虚しさを歌っているというギャップ。(ぜひ一度、歌詞を見てみてほしい)
婚活世代には「わかりみ」しかない。
タオルを取り出して振っているお客さんが多かったので、どうやらライブの定番曲のよう。
そのあとも、今回のツアーの軸であるメジャー1st E.P.「愛を知らずに魔法は使えない」の収録曲を中心にライブは続き……。
「恋人ごっこ」や「ブルーベリー・ナイツ」の人気曲が聞けたのは嬉しかった!
なんとなくで聞いていたライブ後半のMCで、ボーカル・はっとりさんがとても素敵なことを言っていた。
付き合っていた恋人が、別れた途端、赤の他人になる。友達としてまた会おうね、って言っていたのに、次はいつ会えるかわからない。そんな日常をこれからも歌っていきたい
ニュアンスだけど、こんな感じ。
帰り道、余韻に浸りながらYouTubeでMVを再生していたら、とあるコメントがたまたま目に入った。
現役高校生のときに、マカロニえんぴつに出会えて心からよかったと思う
純粋に、うらやましかった。私も学生時代に出会っていたら、今とは違った気持ちで曲を聞いていただろうな。もしかすると、熱狂的マカロッカーになっていたかもしれない。
とはいえ、にわかと言えどマカロニえんぴつの歌詞に惹かれるのは、“全年齢対象ポップスロックバンド"を掲げているだけあって、実年齢になかなか心が追いつかない私の日常もそこにあるからだと思う。
自分が過ごした、もしくは過ごすかもしれない日常を感じさせてくれるから、心が動くんだろうな。
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