「落としどころ」、それはセンスの見せどころ

長男5歳、次男2歳。
夕食の後片付けをしていると、ソファーの方角から ウヒャヒャヒャ と、絶対悪いことしていそうな声が。

「お母さん、見て~!」の声に、近づいていくと

案の定。
座布団カバーに水性マジックの渦巻きと「は」の文字。

状況から察するに、
・次男が暴走、渦巻きを描く。
・長男、それを見て大興奮。自分も ひらがなを記す。

という様子。

・「ここには書かないでね」と言いつつ、絶対二人ともそれは分かっている
 →説教しても意味なし。
・ペンを取り上げて叱ってみたけれど、二人とも全然へこたれていない。
 →2対1だからか、なぜか私の方が分が悪い。なぜだ、悔しい。

怒りモードの声のトーンを上げてみるものの、効いてない。
そもそも悪いことしたという自覚がある。再発防止を狙ったところで、子どもだし やるときはやる。冷静に諭すのもなんだか。

とはいえ
『振り上げた、私の拳の納め方』と
『子どもとの対話をどう終わらせるか』

これはいつも難しい!
そして、センス(?)の見せ所でもある!

まあ、とりあえず洗うか。
ん?なぜ私が洗わねばならない?
自分の落とし前は、自分でつけましょう。
そうだ、今回は、それでいこう。

逃げる長男は置いておき、次男に言いました。
「書いたやつ、洗ってください!!こっち来て!」

「ハイハーイ!」と能天気なお返事をして、2歳児はやってきた。
すると、長男も「俺もやる~!」

水で、ゴシゴシ。
全然とれない。
石鹸つけて、ゴシゴシ。
ちょっと取れたことに、みんなで歓声。

次男→長男→私 の順番に洗います。

次男は、手でさわさわっとなでるだけですが(笑)
長男は、「どうやってやるの?」と聞いてくれたので、実演。
「そうやるのか!」と、目を輝かせて洗っていました。

「パンツ汚れた時も、そうやって自分で洗ってね~」と、
この機会に伝えられ、私もそれなりの満足感。

そして、順番4週目くらいで 全員 飽きた!

私『あのさ、けっこう面倒くさいから、もうこれに書かないでね・・・』
長男『う・・・うん・・・』
次男(もう、遠くで遊んでいる)

男子を育てていて意識しているのは、
何かをやらかした時に、本人を追い詰めすぎない落としどころです。

「面倒だからもうやめて」に長男が完全同意してくれる様子に、
私は此度の”勝利”を確信したのでした(笑

松本コミュニケーション研究所は、人との対話を通じて自分の言葉を聴き、自分への理解を深めることで、目をつむりがちな日常にひそむリスクにいち早く気がつき、ひとつでも多くのリスクを回避いただけることを目的に活動をしています。いただいたサポートは、目いっぱい大事に活かします!