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1万円以下の安いペルチェ式の除湿器の性能とコスパを比較してみた(2022年更新版)

梅雨のシーズンに、木製の棚にカビが生えることがあったので、除湿をどうするかを考えてみた。結論を先に言うと、タイトルにもなっているが、小型の安い1万円以下の除湿器を2台買ってみて実際に使ってみたという内容ではあるが、それに至る考察も含めてメモ残しておきます。

今回2022年度版にアップデートしてみました。

なぜカビが生えるのか

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カビは温度、湿気(水分)、栄養(エサ)、空気(酸素)の4つの条件がそろうと繁殖する。

言わずと知れた答えですが、場所は同じ部屋となると対策できるのは、温度と湿気、梅雨になると湿度があがり温度もあがるからカビが生えやすいとなる。温度と湿度はエアコンで対処できないかとまず考えた

エアコンの冷房と除湿のコスパ

どちらも大差はないそうで、機種にもよる。が正解。では人にやさしいのはどうなのかって考えると、除湿だと高性能なエアコンなら良いのだが、寝室に使ってるような狭い部屋のエアコンにそんな高価なエアコンつけられない。除湿して湿度を下げると温度まで下がってしまって朝起きたら風邪を引いてる。なんてことは避けたい。そもそもエアコン自体がコスパ悪い。

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除湿機の種類を調べてみた

コンプレッサー方式

コンプレッサー方式の除湿機は、内部に搭載したコンプレッサーを使用して湿った空気を冷やすことで除湿を行う。電気代が安い。

デシカント方式

内部にコンプレッサーではなくフィルターとヒーターを搭載していることが特徴。このタイプの除湿機はコンパクトで軽いものが多くい上に稼働音が小さいというメリットがある反面、電気代が高く、温度上昇する。

ハイブリッド方式

コンプレッサー方式とデシカント方式をあわせたタイプの除湿機を「ハイブリッド方式」と呼び、両方の良いところを併せ持つがやや大型になる。

ペルチェ式

除湿器にはもう1つの方式がある。コンプレッサー式でもデシカント式でもない「ペルチェ式」。これはコンプレッサーを使わない冷却媒体を使った除湿器で、コンプレッサーを持たないために運転音が静かで、小型化できる。その代わり低温に弱いし、ほかの2方式に比べて基本的な除湿能力も低い。
小型で卓上におしゃれなデザインが増えてるのもこの種類が多い。

(1)SHARP「衣類乾燥」除湿機 CV-J71W

Amazonでベストセラー(Amazon's Choice)で評価が高いもので探してみたらこれだった。メーカー的にはこれでもコンパクトモデルではある。

シャープ 除湿機 衣類乾燥 プラズマクラスター 7L ホワイト 除湿量: 7L/日 CV-J71W

¥21,800(※掲載時)

プラズマクラスターの風が広がりお部屋も衣類も爽やか除湿・乾燥、部屋干し衣類の「生乾き臭をスポット消臭」、衣類に付いた「汗臭をスポット消臭」、衣類やお部屋に付いた「タバコの付着臭を分解・除去」、洗面所やクローゼットなどでの衣類乾燥や除湿・カビ対策・消臭。ガイド付ルーバーでプラズマクラスターの風を広範囲に送風、ホコリブロックプレフィルター搭載、ハンドル付で移動も排水もラクラク

メーカー:シャープ(SHARP)
型番:CV-J71W
梱包サイズ:61.4 x 26 x 5.6 cm
サイズ A: 1日7リットル除湿
騒音レベル:44 dB
梱包重量:9.2 キログラム
消費電力:最大約190W
排水タンク容量:約2.5L
本体重量(kg):9.4
使用可能温度:4~38度
センサー:温度/湿度

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なかなかのお値段ですね。プラズマクラスターで衣類乾燥に使える7リッターサイズ。値段的に試しに買ってみる値段ではないのでいったん保留しました。

上記の後継機はこちらです。
プラズマクラスター 7000 スタンダード CV-L71-W

もうすこしコンパクトで安いものはないかと考えて見つけたのがこれ

(2)アイリスオーヤマ 除湿機 IJC-J5

アイリスオーヤマ 除湿機 衣類乾燥 コンプレッサー式 除湿器 強力除湿 静音設計 除湿量5.6L コンプレッサー式 コンパクト ホワイト IJC-J56
価格:14,800円

コンプレッサー式の中では1万円前半で変えてかつコンパクト設計
25 x 23 x 38.3 cm 8.8 キログラム 5.6L
Amazonでもベストセラーによく入ってくる人気な除湿器。大型のものを探してる人にとっては小さく感じるが、そこまで大きくなくてもコンパクトで人気の商品となるとこちらがベストバイな気はします。

が、もっと安くて軽くて小さくて手軽なものはないか探してみた。ブランドにはこだわらない。高性能なコンプレッサーではないものから(主にペルチェ式)探してみる。

(3)SANVINDER 除湿器 1000mL

先ほどの2.5Lサイズでコンパクトと言ってるけど、こちらは1リットルサイズで大容量という不思議はあるがもともと小型タイプのものの中では容量が大きいという事でしょう

KOHINS 最新版 除湿機 除湿器 小型 1000ml大容量 半導体式 省エネ ワンタッチの操作 強力除湿 梅雨対策 カビ防止 部屋干し 自動停止機能付き 7色ライト 静音作業 洗面台 脱衣所 キッチン オフィス 日本語説明書付 ホワイト

価格: ¥5,999 (掲載時)

梱包サイズ ‎29.3 x 16.7 x 16.4 cm
梱包重量 ‎1.5 キログラム
ブランド名 ‎SANVINDER
容量 ‎1000 ml
SANVINDER 除湿機 除湿器 卓上 小型 1000mL 【狭所向け 湿気対策】

SANVINDER 除湿機 除湿器 卓上 小型 1000mL

先ほどのもとより一気に安くなりました。Amazonの中でも人気らしく見た目もおしゃれで消費電力も低くしかも小さい。縦に30cmもない。

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(4)Gocheer 小型除湿器 2000ml大容量 YT19

小型だけど大容量な除湿器をまた選んでみた。これも同様に見た目がおしゃれで邪魔にならなくて、(2)で紹介したKOHINSより若干大きくなる、タンク容量は2倍の2リッター。

ゴシェール(Gocheer)2020最新版 家用除湿機 除湿器 小型 強力除湿 コンパクト 2000ml(64oz)大容量省エネ 半導体式 強力除湿 湿気 梅雨対策 カビ防止 部屋干し 静音作業 押し入れ 洗面台 キッチン オフィス 自動停止機能付き 日本語取り扱い説明書付き

価格: ¥8,799

メーカー :Gocheer
型番 :YT19
梱包サイズ : 39 x 26.4 x 18.4 cm
梱包重量 : 2.66 キログラム
電池使用 : いいえ
ブランド名 :Gocheer

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2枚目の画像はまるで風が吹いてる快適さなのは置いといて(実際こんな顔になるわけがない)これも見た目も悪くない。

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比較:(3)SANVINDER(4)Gocheer を比較

まず(3)KOHINS(SANVINDER)を買ってみて使ってみた感じ、なかなか良かった!数日寝室に放置していると1リットルくらい水が溜まってる!除湿剤を年に数回買って運用するより水のとれる量と言い手間と言いすぐペイできそうな勢い。に気を良くして、PC部屋にもぜひおきたいとなった!

だが同じもの買うより違う物を買って比較したい衝動に駆られて違う物を買ってみた。それが(4)Gocheerである。

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並べてみるとこんな感じ、左が(4)で右が(3)である。大きさは明らかに(3)のほうが小さい。けど、7色に自動で変色(OFFもできる)するなどインテリアとしてはややおしゃれかもしれない。そして形もかわいらしさがある。が、弱点としては、いずれもペルチェ式除湿機でファンで空気を吸い上げてるのだが、このファンの音がややうるさい。仕様では(3)のほうが小さいはずだが、実際にセンサーではかったわけではないので定かではない。私個人的には寝室に2台あってもうるさいとは感じませんでした。

(3)SANVINDER
ワット:40 W
サイズ:15 x 15 x 26.5 cm
重量: 1.3 kg(本体重量)
稼働音:約32dB
タンク:1,000ml

(4)Gocheer
ワット:48 W
サイズ:15.0 x 20.8 x 33.7 cm
重量: 2.66 kg(梱包重量)
稼働音:約40dB
タンク:2,000ml 

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【検証】寝室に24時間稼働してみた結果多く除湿したのはどっち

我が家の6~7畳程度の寝室に家族3人が一晩寝て、その後は誰も居ない寝室にそのまま放置を24時間稼働させたらどうなったかを実験した。

日付は、2020年9月14日(月) 曇り時々雨、部屋の湿度は下図の通りで左が室温、右が湿度、こんな部屋の温度な一日でした。

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人間の深い指数というものがあって、湿度が高いと同じ室温でも不快になったりしますし、私の場合は特にジメジメした空気が嫌いだし、カビが生えやすいのは避けたい。また、カビの発生しやすい温度と湿度の関係は下記の通り、湿度は75%以下に抑えたいところですね。(冬場は逆にインフルエンザの問題があるので、加湿したいですが)

温度が20℃~35℃くらい、湿度が80%になると、カビが生えやすい環境になります。

24時間立った状態がこれ、大きいほう(4)は1.5フィンガーくらいでしょうか。2cmくらい貯まってました。(3)の方は1cmくらいかな。

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タンクの大きさはそれぞれ1リッターと2リッター、24時間たってこのように水が溜まっているのでカートリッジから取り外してみた。

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(3)KOHINS  の方は24時間で、140mlくらいでした。2台同時稼働していたので1台だけならもう少しとれていたと思われる。また手のひらサイズの除湿剤だったら一晩で満タン状態って考えるとすごい貯まっている気がする。

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後から購入したこちら(4)Gocheer は驚くべき、2.5倍くらい水が取れていた。370mlくらいだろうか、2台合わせて、500ml強だからすごい。つけっぱなしでも電気代あまりかからない省エネタイプでこの量取れたらもう除湿剤は要らないかもしれない。

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ってことで、2台ともに上々の除湿能力はわかったので、1台は寝室に静かなほうを置いて、もう1台は、PCがある部屋に置いておくことにした。ウォークインクローゼットの中にももう1台入れたい。

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【番外編】除湿剤の場合

Amazonで除湿剤で検索でヒットしたものを見てみると、使い捨ての容量が大きいもの、小袋で引き出しに入れるタイプの乾燥剤がメジャーなようだ。

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ドライペット スキット 除湿剤 使い捨てタイプ 420ml×3個パック
606円

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このあたりが人気のようだ、どこでも売ってるこのタイプ420ml入る除湿剤×3パックで、200円しないので一見安そうに見えるし実際各押し入れすべてにこれを入れて使ってます。

利用場所を考えると、押し入れは容量のある除湿剤、引き出しでかびやすいものは乾燥材を入れる。大きな押し入れや部屋丸ごとは(2)や(3)で紹介した除湿器の導入すると、カビと湿気がない梅雨と夏を快適に過ごせるのかもしれない。(個人的感想です)参考までにどうぞ

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Amazonタイプセール祭りで梅雨対策の除湿機と布団乾燥機を探してみる。シャープCV-J71W



Webのお仕事、元phpプログラマ、今主にWebディレクタ、たまにエンジニア、UXディレクタ、LTのネタ探ししてます。