500年ずっとブーム中といえば

2人用ゲームの完成形の1つが将棋である。サッカーとかゴルフとかにたとえるならば。

【サッカーに喩えると】ゴール(王様)は自由に動き回る。ボール(争点)は1つとは限らずプレイヤーの意思で複数に増やすことができる。シュート(王手)はどのボールでも可能で先に1点(詰み)で試合終了。選手(駒)は試合中に負傷退場しても即座に相手方選手として投入可能。なんというかこの喩えの時点でいかにとんでもないルールなのかと思いませんか?それでいてちゃんとゲームルールとして成立しているのです。

【ゴルフに喩えると】序盤はドライバーでかっ飛ばして戦形を練りあう。中盤はアプローチショットで相手玉への迫り方を探る。終盤はロングパターで一種でも早く相手をしとめる理合うタイムアタック付きのゴルフ。ただゴルフでありながら相手への妨害も可能だし、相手に迫られにくいように「ゴルフコースを工事していくことも可能。

【鬼滅の刃に喩えると】将棋の終盤は2パターン3つの立場がある。

斬りあい =攻めVS攻め 両者攻めの手を指す。どちらが一瞬早く相手をしとめるか。
寄せVS凌ぎ=一方が攻め相手を仕留めに行く。一方は凌ぎ切りを狙う。

(一部例外で「固め合い」互いに防御の手の価値が高い場合、「受け」VS「受け」)

以下、一部ネタバレになりますのでご容赦を。

http://www.mrdorama.com/entry/2019/12/04/200406

物語後半で主人公とBOSSキャラのやり取りの中で主人公のせりふが「寄せ」の側になります。

炭治郎「止まるな!走り続けろ!今止まれば水の呼吸からヒノカミ神楽の呼吸に無理矢理切り替えた跳ね返りが来る!そうしたら俺はしばらく動けなくなるだろう。だから今やらなければ!走れ!禰豆子を守るんだ!!」

これですね。いったん相手をしとめにかかる時はもはや後戻りができない。仕留めきれないと自分の敗北が決定する。「仕留めきれるかどうか?」ですね。将棋の醍醐味です。上記パターンで一見「斬り合い」をしていても一転してどちらかが受けに回るという展開は多いです。そうなるとこの「寄せ」VS「凌ぎ」に合流します。逆に「寄せ」VS「凌ぎ」から凌ぎ側が「攻防手」を用いて攻守を入れ替えるなんてこともあります。これまた将棋の醍醐味です。

あともう一つ。

炭治郎「駄目だ、、この糸は斬れない、まだ回転が足りない、、さっきの糸とはまるで違う匂いだ!絶対負けるわけにはいかないのに、、死ぬ、、負ける。。。」

これは将棋で自分の負け筋に気づいた瞬間の自由落下的な浮遊感に似てます(笑)。格上と戦ってると相手はとっくにこちらの詰め筋を見抜いている、一方で自分はまだ負け筋に気づいていない状況があります。この間はむしろ幸せで、自分なりに「勝てるかも」と思いながら指し続けていられます。ところがある時点でこの「敗北を悟る残酷な瞬間」が来るわけで。

ここであきらめて落下していくか。終わらずに最善を尽くしてあがき続けられるかどうか?これが将棋の1番楽しいところです(私はナルシストかマゾヒストかw?)

というわけで、私がいまさら勧めるまでもないのですが、将棋は素晴らしいゲームです。老若男女問わず、将棋盤を前にすれば同じ戦力で純粋に将棋の力で戦える素晴らしいゲームです。しかもお金もあまりかからない(笑)。

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CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。