社会戦特有の肚の探り合い

亮ら会見提案も吉本社長「全員クビにするからな」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=5714323

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背景の推察について。

発端は闇営業、反社会組織、ノーギャラのウソ(個人の自己保身)という「組織に属している個人側(宮迫氏&田村氏他)の不手際だった。

その後、組織(吉本興業)が組織防衛のために個人を切り捨てる動きを見せ、おそらくその中で個人に圧力をかけた。それに個人が反発した…という流れに見える。 たとえば入江氏の解雇時点では組織側と個人側の利害は一致していて、入江氏の解雇だけで事態を収束することを勝利条件としていたのだろう(吉本興業は大阪拠点の営利団体である。この時点で「影響のゼニ勘定」をしている。なおゼニ勘定は自体は何も悪いことではない。営利組織ならごく当たり前のことだ。ただこのゼニ感情を間違えた)。

ただ、その後新たな証人や証言、写真や証拠が出てきて組織としては「個人を守り切れない。守ろうとすると組織に深刻なダメージが入る」と判断し、個人を切り捨てる方向に切り替えた(勝利条件の後退)。結果的にここで組織側と個人側で利害の不一致が発生。

組織側は個人側に泥をかぶらせて組織ダメージを最小限にとどめようとしたことで個人側が反発して今回の謝罪会見に至ったと見える。

詳細は前の日記で(個人が組織と戦う場合、というか社会戦の場合の心得チックなことまで言及している)
http://mixi.jp/home.pl#!/diary/7016667/1972321321


ここからが本題
「号泣しながらの引退会見だからといって証拠もなしに全て信じてはいけない」
ということだ。すでに宮迫氏、田村氏は虚偽発言をしてしまっている。むろん、今回の会見については大半を信じてよいとは思う。だが、すべてではない。核心部分については証拠の有無まで見届ける必要がある。組織だろうが個人だろうが判断ミスをする時はあるものだ。私を含め第三者が善悪を見極めようとするならば「証拠」が大事だ。「こういうことがあった」と言うならば言う側は立証しなければならない。言われた側が否定する証拠を出せる場合もあるが「悪魔の証明」になりやすい。

俗にいうアリバイは「現場不在証明」と訳されるが、正確には「他現場存在証明」である。「その時その場所にいなかった」という直接の証明は不可能だから、「その時は他の場所にいた」という証明で代理させているに過ぎない。


本題に戻るとして。あの会見を開くにあたって、宮迫氏、田村氏は録音などの証拠を押さえて「勝てる確信を得て会見を開いた」と見たいところである。吉本興業は「彼らがどこまで証拠を持っているのか?」と読みを入れている。


社会戦特有の「肚の探り合い」が始まった。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。