ハナー家の将棋格言

両親と語っていていくつか出てきた「将棋っぽいことわざ」

・二兎を追うものは一兎を得る(私)
将棋は相互に交互に手を指すので「一番目の狙い」は相手に対応されるので2番目の兎を1匹手に入れることができる

・早逃げは3手の得(父)

我が家で1番の守備力+王様の生命力を誇る父の言葉。ことわざ「早起きは~」と将棋格言「8手の得」との融合。実際8手も得するとは思えないが、王手を避ける=強制手を避ける=選択自由度が高い=その中に正解がある確率が上がる ということで。

・困った時はたたきの歩(母)

我が家1男らしい棋風の猛女である母の格言。特に秒読み将棋で威力を発揮する。相手の大ゴマや要の駒を歩でぶっ叩いて「殴り合い」に誘うことで時間を稼ぎつつ苦境からの逆転を狙う。

・読み切ってれば1手違いこそ安全勝ち(長兄)

長兄との対局で私が「一手違いで惜しかった」と述べた際、我が家最強の長兄にバッサリと言われた(笑)。将棋は本来互角の戦力で言って交互に指すので、ある程度実力が近ければ一手違いのクロスゲームになるのが当然という意味と、ランダム要素が極めて少ない将棋というゲームでは物理的な差は小さいようでも読み切っていれば「完全に安全」という意味がある。「実力が近い」という前者の意味で私は喜び、「読み切っていた」という後者の意味で改めて圧倒的な実力差を示されて私は落ち込んだ。なかなか忙しい。

・気合は最初から

格上との対局は「最後は気合」じゃなくて「最初から気合全開」じゃなきゃ勝てない。

・あがく自分に酔え

不利な中で諦めず最善を尽くす自分にナルシスト的に酔えると心地よいですよ

・玉の守りは金銀三昧

単なる言い間違え(笑)

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。