自分の目指すところ

人間関係の距離感には独特の面白さがある。まだ距離が遠い人に馴れ馴れしくしすぎたり、もう心的距離が近い人によそよそしくしたりというのは間合いを見誤っている場合だ。個人的には徐々に踏み込んでいく「あの感覚」が好きだ。何を通して何を遠慮するかは、「彼我の優先順位」による。

相手が何を好み、どの程度の思考の深さや広さを持っているのかを類推する。自分の提案はワンパターンではなく、相手によってさまざまに最適化すべきだ。自分と異なる深い考えを理解した瞬間は「良作の推理小説が解けた時」「長手数の詰将棋が解けた時」のうような知的興奮、知的快感が得られる。

何か良い考えが得られたら、それを自分でも転用(アウトプット)してみる。そこで新たな化学反応が得られれば、さらに次に進める。

子供はインプットの達人だが、アウトプットには長けていない。大人になるにつれてインプットの性能は落ち、アウトプットのスキルが上昇していく。語学などの習得過程を見ればそれは一目瞭然だ。年を取るにつれて、アウトプットを同時に交えてインプットを強化する学習法を意識するべkだなと思う。・・・まあ、そもそももっと勉強しろって話だがw。

優先順位では利害関係者全員のメリットデメリットを勘案するべきだ。また、それが全体利益につながるかどうかも大いに考慮するべきだろう。そのうえで通せるわがままは通し、どうでもいい願望は遠慮する。・・・多分に感覚的なところがある。将棋と同じように全体観が必要だろう。

その上で自分の願望を通せてもらえたらお礼と感謝を示せばよいんじゃないか。自分と味方や仲間の「利害共同体の塊」としてみる。それぞれが得意分野を持ち寄り、苦手分野を補い合うのが一番全体利益にかなうことだろう。自分も得意分野で貢献すればいいと思う。

とりあえずトータルで考えた時に自分の存在が仲間内のプラスになってればよしとする。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。