死刑存置に賛同

とりあえず私の言い分は以下の通り
他人の人権をすでに侵害している犯罪者の人権にこれだけ配慮する国も珍しい。犯罪者予備軍は安心して犯罪者になれるってもんである。
下手するとやったもの勝ちに見えてしまう。被害者や遺族の人権や尊厳はその10分の1も配慮されているように見えない。あの弁護団の法廷戦術はどうなんだ?何が一番大事なのかという優先順位が違うのだろう。

以下、死刑廃止論へのつっこみ
その1 自分自身の肉親や子供、恋人など大事な人が凶悪犯罪の被害に遭った時に同じことが言える人がはたしてどれだけいるのか?自分が同じ立場になってもいないのに遺族などにそれを主張するのはどうかと思う。

その2 上記を言えるとして、そうは思えない(私を含めた)大半の人々を説得して過半数を構成できるというのか?個人として考える分には個人の自由だが、それを社会に主張するならば過半数を取るだけの説得力が必要がある。

その3 死刑にならなかった凶悪犯罪者が再犯に及んだ場合に誰がどう責任を取る?彼らの再犯によるデメリットは死刑冤罪により生じるデメリットよりも明らかに大きいと思われる。確かに犯罪者の更生は理想だが、現実社会に凶悪犯罪者の更生を受容できる余裕があるようには思えない。 彼らの更生を模索する間にも費用が発生する。

その4 そもそも、己が欲望の浅慮で他人の人権を踏みにじった犯罪者の権利を法律の専門家が複数人で多大な時間をかけて慎重な配慮を行うのは、被害者の人権がさらに軽んじられているように思えてならない。(むろん、犯罪者ではなく、「容疑者が本当に犯罪者かどうか?」を慎重に審議してえん罪を生まないようにする努力は行うべきだが)

その5 刑罰はその性質上、対症療法であり、後手に回らざるを得ない。だから初犯の時点で厳しく叩く。厳罰が嫌なら悪さをしなければ良いのだ。

その他 冤罪の可能性は確かに認めざるを得ない。また、死刑囚の命を奪ったとて被害が復旧されるわけでもない。死刑制度自体が国家による殺人だという主張も認めざるをえない。
だが、そういったデメリットだけで考えるのもまた公平ではない。上記のメリット、意義と総合的に勘案して、それでもなお死刑制度反対と言えるのだろうか?

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。