シナリオの二重構造

シナリオを作るにあたって二重構造が好きだ。

ありがちだが、もともとは古代の魔法研究施設だが、今は山賊の根城になっているなんてーのが好みだ。こういうところにPCが潜入すると「不自然な状態」と向き合うことになる。

山賊が使用している領域では山賊の生活臭というか、あまり高度ではない罠や仕掛け、見張りの構造。それが山賊が潜入しきれていない区画に入ると魔法的な仕掛けや人が使った痕跡がないなど。これらが組み合わさると得も言われぬ妙味が出る、と思う。

当初、依頼を受けた時点では山賊退治となるわけだが。ちょっと違う区画に入ると面食らうことになる。

山賊との対決中に魔法的な仕掛や封印されてたヤバいモンスターが出てきて暴れたりとかして更に面喰う。「お。俺たちはしらねぇ!!」

シナリオ途中でも、たとえば、とらえた山賊から情報を聞き出し、ウソ発見を用いていたとしても、その情報を過信しすぎるとハマりやすくなる。「山賊は知らないこと」を引き出すことはできないので、「調べたつもりでも、その予想外の事態」が発生したりしておもしろくなる。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。