修羅のように争い、餓鬼のように群がる

追儺についてはシノビガミのシナリオ作りをしていた時に偶然知ってはいたが(けっこうシナリオ作りで雑学って増えますよね?)、自分の居住地からさほど遠くない妙法寺で追儺式が行われているとは知らなかった。

奥さんが調べてくれたので、我が子に着物を着せベビーカーで初詣がてら出かけてみた。

1歳未満の子供を連れての外出は常に授乳タイミングを考慮する必要がある。我が家の場合はさらに搾乳もからむので二重に手間がかかる。

ありがたい法話や儀式後に「餅まき」が行われることになった。

左手でベビーカーを保持しつつ最初の餅を右手で受け止めようとしたが、思った以上に速くて重い。衝撃で弾いてしまった。

「イカン、これは子供に当たるとケガするわ」だけど脱出しようにもすでにゾンビのような(失礼!)人ごみに囲まれていて移動脱出もままならない。ということで餅を集めるのは奥さんに任せて私は防御に徹することに切り替えた。

餅が飛んでくる方向は決まっているのでそちらに立ち位置を移し、わが身を盾にする。子供の様子は見たいので横半身で、ちょうどボクシングのL字ガードのような感じで。左手でベビーカーを保持し、左目で我が子を確認しつつ、右目右手で飛来物をパーリングする感じで。

半身の参加ながらモチ3つを獲得できた。一部の餅には5円や10円が入っているとか。明日食べる予定だ。

お寺のありがたい法話の後で、自分自身を含めて「修羅のように争い」「餓鬼のように餅に群がる」という矛盾が少し面白かった。

#note書き初め

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。