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【とにかく推したい】 『DOGG 望郷 feat. PRIMAL』 ギャングスタから料理人、そしてノンタンを可愛く読める男 になったギャングスタMCの深味

僕はPRIMALというMCが大好きだ。
かつてのMS CRUの楽曲「満月の挽歌」の言葉の連結

MSCの「音信不通」の実際に『刺した』エピソードを絡めたハードコアな文脈


彼は非常に苛烈なライフスタイルを表現し続けるMCだ。

2019年あたりからMSCをきっかけに日本語ラップに傾倒した筆者にとっても特に耳に引っかかるMCであり、タフでハードコアなリリックに文学性を足してライムしていたのがPRIMALというMC
というのがリスナーとして初心者の私が抱いたイメージだった。

実際、『当時』は過剰な程に過激なエピソードを持つ男であり、
MC漢の自伝で語られているが、フリースタイルで言い放った言葉の筋を通す為に予告した通りに対戦相手のMCに街で出会い頭でケツにナイフを突き立てる、MSルールを終始徹底していた男

そんなThuhThugなアルバムを聴いてしばらく経ってから出会ったのがアルバム『Proletariat』

見つけた当時はあまり注目していなかったが、何度も聞くうちに僕はズルズルと引き込まれてしまった。
ストリートビジネスでイカツイ生活していたPRIMALのイメージが崩れた瞬間でもあった。

この作品より以前のアルバム『眠る男』の『とことん病』のリリックでも「普段はお好み焼きを焼き』など日常の生活をラップしていた。

PRIMALには家庭が出来た。

ギャングスタから足を洗い、 子宝にも恵まれ、かつて自身に付与したイメージを覆した上で、マチズモが前提のハードコアHIPHOPシーンを裏切る様な自身の性癖すらも告白しながらも現状のリアルを徹底して『裏切りの親方』は突き進み続ける。

貫くが故に裏切った者、それすらも立ち向かい「脱プロ」を目指しながら、今現在の自身をラップし続ける。

「Call send's 借金地獄」「労働作業 仕事を作る 同業者に認められるには尽くす」 「ノンタンを可愛く読める男」

どこまでもリアルのあり方を貫くPRIMALの在り方に、僕は憧れる。


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