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雨の良し悪し

雨が得意じゃない。
バイトがある日は通勤しづらくなるし、そのせいで憂鬱な気持ちは更に憂鬱さを加速させて、朝からずっと体調が悪いからだ。
バイトが休みの日でも、雨だというだけで外へ出るという選択肢は自動的に自分の中から消失していく。何故大した用もないのに好き好んで雨の日に出歩き、街中や公園をふらふらする人間がいるのか…理解に苦しむ。
毎晩飲んでいる酒のストックが冷蔵庫から姿を消していない限り、必然的に雨の日は引きこもり状態になる。

雨が悪くない時もある。土曜の昼間だ。
金曜の夜飲んだ酒が残る、二日酔いの重たい頭と脳を覚醒させるのに枕元に置いてある水を口に含む為に体を起こす。疲れた肝臓を癒すような極上の一杯と、半覚醒状態の脳みその皺の隅々にまで染み渡るサァーッ…という雨音。優雅な一日の始まりだと思う。コーヒーを入れたりはしない。シャキッとする必要なんかないから。今日はどれだけ無駄な一日を過ごしてもいい日なんだと自分に言い聞かせる。

日曜の雨は少し変わってくる。バイトは月曜も休みだし、毎週三連休だけど中日の日曜に、行動を制限される、本来気持ちを憂鬱にさせる要因である“雨”というイレギュラーな出来事に感情を支配される、主導権を握られるのには耐え難い気持ちが生まれるからだ。自然相手に何を…と思うけれども、「まあいいか」という楽観的思考を持って生きることのできない人間には大変なストレスになる。
何が言いたいかというと、本日4/3日(日)、そして明日4/4(月)、両日とも雨のせいで今の自分は最悪な気分だということ。ましてや今日に至っては予定があったのにもかかわらず雨のせいで変更せざるを得なくなったのだから、ストレスフル状態なのだ。…火曜の晴れが分かっているのは助かる。バイトは憂鬱だけど、憂鬱さを加速させる要因が他にないのはありがたい。

月曜日は一日雨。
憂鬱だけど仕方ない。のんびりと、先日書店で買ったこれでも組み立てよう。大好きなリスボンの路面電車の風景に思いを馳せて。明日の雨が花散らしの雨にならない事を祈って。

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