シンプルなプレイブック
こんにちは、現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch です。
これまで、ブログやtogetterの方で、様々なムーブメントやセットオフェンスetcを紹介してきましたが、今回は、”基本的なチームオフェンス一式”としての『シンプルなプレイブック』を試作したので、これを紹介したいと思います。
モーション・オフェンスやプリンストン・オフェンスといった高度なオフェンスシステムや、スペイン・ピックやフロッピーといった複雑なムーブメントを一旦排除し、チームオフェンス全体の土台となる基礎的なオフェンス一式を提示するのが目的です。
目次は次の通りです。
①トランジション(ファストブレイク、アーリーオフェンス)
§1 ファストブレイク
§2 アーリーオフェンス
②ハーフコートオフェンス
§1 ピック&ロール
§2 ディレイ(5アウト)
§3 ウィング
§4 エルボー
§5 ポスト
関連note:シンプルなプレイブック 増補 (エンドセット・サイドセット)
[※拙noteマガジン「バスケットボール・ドリルまとめ」も是非ご一読を]
[※拙note「シューターのためのムーブメント&セット」も是非ご一読を]
①トランジション(ファストブレイク、アーリーオフェンス)
§1 ファストブレイク
ファストブレイクでは、躊躇なくファストブレイクを遂行できるよう、基本的なルールを共有することが最も重要です。
以下にルールの一例を図示します。
あくまで一例ですが、上図の場合は、
①リバウンダー(5)は必ずポイントガード(1)にボールを渡す。(逆にポイントガードは確実にボールを受ける)
②アウトサイドプレーヤー(2、3)は両コーナー深くまで(サイドに広がりつつ)走り切る。
③リバウンダーでないインサイド(4)はミドルレーンをペイントエリア(リム付近)まで走る。
というルールになっています。
ただし、ルールは可変的です。例えば、「ポイントガード以外でもボールプッシュ可」、「もう一人のインサイド(4)はペイントエリアに入らず、ウィークサイド・ウィングにスペーシング」など、チームに合わせたルール作りが可能です。
しかしながら、どんなルールにせよ、徹底的に共有されることがスムーズなファストブレイクにおいて極めて重要になります。
[参考・推奨リンク:ファストブレイク/トランジションのクリニック・ノート紹介(アルヴィン・ジェントリー、クリス・マック、マイク・ダントーニ...)]
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