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トップロックやディナイに対するカウンター

こんにちは、現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch です。(ブログ / togetter/YouTube
[ ※これまでの記事はマガジンから→「現代バスケ戦術研究ノート」、「プレイブック・マガジン」 「バスケットボール・ドリルまとめ」 ]

相手Dを凌駕するエースプレーヤーを擁するも、Top-LockやDenialでロクにエースにボールが入らず、そのまま得点力不足で地力に勝るチームに負けてしまう……ということが、バスケットボールでは往々にして起こり得ます。

オフェンス側はそうしたDに対して、逆手に取ってスコアリングに持ち込めるアクションを常に用意しておく必要があります。

そこで今回は、当マガジン第38回として、Top-LockやDenialに対するCounter Movement/Actionの類型化を試みます。


⓪トップロックやディナイとは戦わない/利用する

執拗なTop-LockやDenialに対してオフェンス側がつい犯してしまうエラーとしては、Lock/DenyしてくるDと”戦い”すぎてしまうというものがあります。

もちろんD側は、オフェンスが本来予定していた方向には移動させないようにLockしてくるし、オフェンスが本来通そうと思っていたパスが通らないようにDenyしてくるわけなので、そこで無理矢理もらおうとしても、単にもらえない/もらいにくいだけではなく、オフェンスファウルやTOVが起きてしまう危険すら生じます。

したがって、タフなDに対しては、逆手にとって利用するというマインドセットが必要ですし、以下に示すオフェンスコンセプトは、その発想から演繹されてくるものです。


①バックドア

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バスケットボール戦術についての研究ノートを掲載。 月1-3回程度更新。

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