スティールの基本技術まとめ
こんにちは、現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch です。(ブログ / togetter/YouTube)
[ ※これまでの記事はマガジンから→「現代バスケ戦術研究ノート」、「プレイブック・マガジン」 「バスケットボール・ドリルまとめ」 ]
過去のnoteでは様々なディフェンス関連の記事を執筆してきました:
過去のnoteはあくまで5on5上でのディフェンスのシステム構築やコンセプト紹介が主でした。
今回は翻って、マガジン第35回としてスティール一本に絞って論じていきたいと思います。
というのは、やはりオフェンス側にとって、形に従ってキレイに前に回って止められる以上に、執拗にボールにアプローチされ、ロストしたり、ロストするかもしれないという脅威に晒されることの方が、大きいストレスとなるからです。
⓪ボールにアプローチすることへの功罪
具体的なスティール技術を整理する前に、ディフェンスにおいてボールにアプローチすることのメリット/デメリットについて考察していきましょう。
当然、ボールにアプローチすることによって、直接スティールできたり、ボールをdeflectできることで相手のTOVを誘発できることが分かりやすいメリットになります。特にボールをgatherした瞬間にswipe出来たら、相手のショットアテンプトを直に封じたことになるのでその効果は大きいです。
ただ、それだけでなく、ボールにアプローチする姿勢それ自体がオフェンスにとってのやり辛さを発生させるという点も非常に重要です。(swipeされるのを警戒しすぎて、制限区域のショットを外してしまうといったことも期待できるでしょう) 裏を返せば、いくらタイトにディフェンス出来ても、ボールにプレッシャーをかけることが出来なければ、オフェンスにとっての脅威は半減になるわけです。
もちろん、ボールにアプローチするディフェンスは、ファウルをコールされるリスクが大きいという重大なデメリットがあります。また、ボールを狙いすぎると逆にペネトレイトされるリスクが上がる場合もあるでしょう。
ファウルの数をコントロールすることと、ボールを狙いすぎてスタンスやポジショニングが崩れすぎることがないよう注意することが必要です。
上記を前提に、スティールスキルの各論に入っていきましょう。
①スワイプ / ポーク
最初に取り上げるのはSwipe Steal、およびPoke Stealです:
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現代バスケ戦術研究ノート
バスケットボール戦術についての研究ノートを掲載。 月1-2回程度更新。
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