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1人暮らしを始めた話。

私は現在20代後半、いわゆるアラサーってやつだ。
といっても身長は低い上に綺麗なお姉さん的雰囲気もない、未だに大学生みたいな気分でいる。いい加減落ち着きたい。精神的に。

そんな私は、つい最近まで実家暮らしだった。
大学も少し遠いけど家から通える距離にあったため、これまで実家を離れたことがなかった。
就職した会社も実家から車で数十分のところにあり、一人暮らしをする必要がなかった。
そして私は、新卒で入った会社を辞めて夢を追うことにし、フリーターになった。
結局その夢を叶えることなく、ただのフリーターになってしまった。

ただのフリーターになって改めて自分の現状を知った。
周りの同級生たちは進学や就職を機に地元を離れて一人暮らしをしている。
私がフリーターになったとき、もう社会人としては3年ほどが経過していた。
周りの子の社会人としての経験は私より遥かに上だ。
さらには結婚をしている人もいる。子供がいる子だっている。

それに比べて私は実家暮らしで、フリーターで、貯金もびっくりするほどなかった。
人生の浮き沈みが折れ線グラフで表されるとしたらその時期はめちゃくちゃ下まで下がっていると思う。今までの人生の中では1番の暗黒期だった気もする。

周りが自立しているのに自分は全然自立できてないことをヒシヒシと感じた。
子供部屋おばさん、という言葉が浮かぶようになった。まさにその時の私だった。

そこから再就職をするまではなかなか時間がかかった。
離職期間も長いし、なにか役にたつ資格を持っていたわけでもない。
この時ほど何か取っておくべきだったなと後悔したことはないかもしれない。

時間はかかりつつもなんとか就職することができた。
それからは収入も安定したおかげで地道に貯金をしていくことができた。
まあそれも実家暮らしをしていたおかげだったけど。

そしてついに今年の夏から一人暮らしを始めた。
当たり前だけど家具家電、初期費用もちゃんと自分の貯金から払うことができた。
初期費用は交渉の末多少の減額に成功した。交渉することで下がる可能性があることも学んだ。

まだ1人暮らしを始めてから、改めて実家の楽さを実感した。
帰ればご飯は作られていて、お風呂が広くて、洗濯もしてもらえて、光熱費もかからない。楽さ関係ないけど実家には犬という癒しもいる。

すごく楽だったんだな、というか母がたくさんやってくれていたんだなと実感する。
ゴミの分別も、今日は何食べようとか考えてご飯を作るのも、洗い物も、洗濯して畳むのも、掃除も全部自分でやってみるとすごく面倒くさい!

でも、面倒なことも多いけど自分の時間がたくさんあって、好きなことだけやっていられるのは最高に楽しい!夜更かししても何も言われないし、好きなもの食べるし、休日どれだけ寝てても起こされない。

最近は作り置きを覚えて平日に楽をすることを覚えた。
冷凍ご飯の解凍時間がわからなくて予想で温めてみたら温めすぎて焦げたこともある。
でも今は完璧に解凍することができるようになった。

私ってこんなに出来ないんだ!と気づくことが割とあって、でもそれなりに改善できるようになった。

もしあのまま実家暮らしをしていたらさらに生活能力が低い奴になっていたかもしれない。1人暮らし始めてよかった。

といってもまだ1ヶ月と少ししか経っていないので、もう少し色々効率よくできるようになりたいな。部屋もおしゃれにしたい!

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