寂しさに慣れる

「結局こっちから連絡しないと来ないもんだよ」
この間、高校時代の友達と会った時に言われた。

私が最近誰とも連絡をとらない日が増えて寂しい、と言い出したことがきっかけだった。
元々友達は多い方じゃない。でも、少ないながらも連絡を取る頻度は高かった。
毎日誰かとlineしていた気がする。

しかし最近は友達から連絡がくることが減った。
仕事が終わってからLINEを開くと公式LINEからのお知らせで埋まっている。
通知だけ無駄に多い。1日誰ともLINEをしない日もある。

最近はそれがとても寂しく思うことがある。
1人暮らしを始めたから余計にそう思うのだろうか。
実家にいた時もLINEは公式だけみたいなこともあったはずなのに、家族と話していたし犬もいたからそれほど気にしてなかったのかもしれない。

そんな話を高校の友達にしたところ、最初の言葉が返ってきた。
友達は今東京にいて、もうすぐ引っ越すらしい。
大学時代の友達数人と集まってその話をしたときに絶対連絡するからまた会おうね！という話になった。でもその後連絡が来たのは1人だったらしい。
それで「こっちからしないと来ないものだ」と思うようになったとのこと。

でも言われてみれば確かに、と思う。
その日に会った友達も1年ほど前に私がふと思いたって連絡したから数年ぶりに会うことができた。あの日連絡していなかったら今の会話もなかったわけだし。

それに他の友達とも、絶交したとか関係が悪くなって連絡を取らなくなったわけじゃない。連絡をしても別に気まずいことはない。

ただ、頻繁に連絡を取っていた時に比べれば、みんなの環境は変わっている。同棲とか結婚とか、人間関係、仕事、いろんな環境が変わって優先順位や時間の使い方も変わった。

学生で時間がたくさんあったときとは違う。
それぞれの時間の使い方があって、予定も合わせにくくなって、遊ぶ機会も減る。
寂しくもあるけど、大人になるってそういうものなんだろうな。

とにかく、その日友達に会って話してよかった。
会おうって連絡してよかった。

私もこれから環境や時間の使い方が変わっていくだろうけど、会いたいときとか連絡とりたいときは自分から連絡するようにしよう。
今は寂しいかもしれないけど、きっとそれもそのうち慣れていくんだろうな。
大人になったなぁ。精神的にはまだ大人じゃない気もするけど。