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【いつか別れる。でもそれが昨日だった】

【いつか別れる。でもそれは今日ではない】という本のタイトルがあって、もちろん購入して読んで、めちゃくちゃロマンチックでなんていいタイトルなんだ!名言すぎる!って思っていて、フとしたときに思い出す言葉だったんだけど、昨日恋人と別れて、【いつか別れる。でもそれが今日だった】が頭に浮かび、その日は何にも手につかなかったので、少し落ち着いた翌日の今日、【いつか別れる。でもそれが昨日だった】になり、これを書いている。

初めにこのFさん(作家)のタイトルを貶したいわけではない。ただ、私はその〝今日〟がいつの日か来ることをわかっていたが考えようとしていなかった。それは、【いつか死ぬ。でも今日ではない】という感じに似ていて、いつか死ぬことは当たり前なんだけど、現実を受け入れていないのか、死ぬということが現実から離れすぎて考えようとしてこなかったからなのか、なんなのかわからないが、昨日、【別れる】ということが自分の身に起こり、その【いつか】が来て震えている最中である。

どうしていつか別れるのに、恋愛をするのだろう、と考えたけど、では、いつか死ぬのなら生きることも止めるのかと思ったら、生きることはまだ止められないし、だからいつか別れるのだけど恋愛も継続する、とまぁ、自分の中で色々と考えたわけで。

人生で初めて別れた翌日は食欲がわかなかった。なんというか胸の上、首の下が重くて、体の中に黒いものがある気がした。わりと何があっても食べ物が喉をスイスイと通ってきたが、今日だけは何も食べたいと思わない。そもそも食欲がわかない。翌日はそばと親子丼セットを食べたが、まあ普通に美味しかった。運動もしたからかな。

いつか必ず別れが来るのだ。夫婦もパートナーもカップルも。死別だったり、生きているけど別々の道を歩んだり、喧嘩して別れたり。今回の私は圧倒的後者でいつものように電話していて、ここ最近の不満を引っ張り出し、「じゃあもう別れたい」と言った。別れ話は絶対顔を見て言いたい派だった私にはすごくモヤモヤする出来事だし、でもある意見では、結局別れるのなら電話でもメールでもなんでもいい、という人もいた。やはり電話で喧嘩の最中に急に「もう別れる」みたいな学生みたいなことをしてしまったから心残りが莫大に大きい。
別に、毎回喧嘩をする度に、「もう別れる」なんて言ったりしないが、その電話の1週間前くらいから、「カップル・別れ方」なんて調べている自分もいて、どこまでいくと別れを切り出す、ここまでなら我慢できる、とかしっかりと自分の中で決めておく必要があるのかな、と思ったり。

付き合うといつも疲れる。自分のやりたいことがあって、でも恋人とも一緒に過ごしたい。電話もしたい。うまく両立させたい。それがなかなかできない自分がいて、嘘を重ねる自分にも自己嫌悪だし、身勝手な自分に飽き飽きする。結局まだまだ中学生の頃と変わらず、恋に恋していた女なのかもしれない。

恋人を傷つけてはいけないけど夫婦でも恋人でも傷付け合うものだし、この人なら傷つけても、傷つけられてもいい、と無意識に思う人を恋人や夫婦にするのだろう。

恋愛中、本当に自分の器の小ささに嫌気がさす。それくらいで怒らなくたっていいじゃないか、そんなことで不機嫌にならなくたっていいじゃないかっていつでも何度でも後になって振り返れば思うのだけど、でもそれを何回も繰り返している自分の学習能力のなさに落ち込む。そこで完璧な人はいないよとか、よくある言葉を頭に並べても、そんなこと言ってたら、いつまででもここにいるよ、このレベルだよってもう1人の自分が言う。
でも悪いことだけではなくて、人生の中で仕事と恋愛が1番人間として成長させてくれるって言うけど、恋愛の方が短期集中型講座で、自分を何よりもスピーディーに成長させてくれる気がする。スピーディーな分、その退行もスピーディーなのかもしれないが。

多分、私には恋愛よりも優先したいことがあった。でもやはり誰かを好きでいたい。好きな人がいるのなら、思われたい。強欲だ。
ずっと言ってきた、自立してから、さらに人生をより良くするために恋愛があると。でもわりと気がついたら飲み込まれていた。自分に余裕がなかった。好きも嫌いも一緒に受け入れられなかった。
もっとあぁすれば、こうすれば、もっと違う言い方をすれば。ダメだと思う過去を変えて想像しても、結局は別れていたんだと気づく。

みんなどんなモチベーションで恋愛しているのか、生きているのかとても気になるがおそらく全員悩んで悩んで生きているのだろう。あんなに輝いているあの子も、いつ何時もピシッとしているあの子も、みんな頑張っている。
自分のダメなところをダメだと思うだけではなく、それをどう改善するかに今後はフォーカスしていきたい。悩むのではなく考える。

そしてまた誰かと出会い、【いつか別れる。でもそれは今日ではない】というポジティブな思いを持ち続けるのだろう。
振るも振られるも辛いし、片思いも辛い。なのにみんな恋愛する。無意識に恋してる。人間って強い生き物だ。やはり自らドラマを作りに行っている。それでいい。それがいい。早く歳を取りたい。本気でそう思ってはいないが、今思うのはただそれだけだ。

本日のワタシの脳内から


ps, 最近、オンナの成分研究所というところでも記事を書いています!

https://sorahanalab.com/

女性ライターだけが書いている記事で、女性たちの心の底を見られます。
わかる〜と共感したり、男性は新たな発見やフンッとも思ったり笑
文字数がそんなに多くないので、一息つきたい電車の中や、職場の休憩中にササッと読んでリラックスしませんか?
あなたの人生のヒントや、刺激になるかもしれません…。

あちゃちゃちゃちゃ〜。