「人間が命をつなぐ意味は?」とChatGPTに聞いたら返ってきた意外な解答
前回、前々回と「高次元の少子化対策」について述べてきました。
そこで、根本的な質問なのですが、
「なぜ人間は命をつなぐ必要があるのか?」
をChatGPTに聞いてみることにしました。
すると、意外な答えが返って来た、というのが、今回のお話。
※この解答は私なりのものがありますが、今回はChatGPTの解答を優先します。
ChatGPTが出した意外な解答
まずは、その解答からみていきたいと思います。
ここで注目すべきは、
「すべての人が直接的に自分の子供を持つことが「命をつなぐ」唯一の方法であるとは限りません。」
と言うことです。
そして、ChatGPTはもう一つの「命をつなぐ」が存在する、と言います。
「教育、芸術、科学、技術、政策などの分野での貢献を通じても、「命」を次世代につなぐことが可能」
この「精神的・文化的な「命」をもつなぐ」というChatGPTの解釈は、
「ミーム」
と言うものです。
通常の遺伝子に対し、文化を伝える遺伝子が「ミーム(meme)」という概念です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%A0
このミームについて、ChatGPTに投げかけました。
私はコーチングやカウンセリングをしていますが、その時に、たまにクライエントが、
「子供がいないことについて、劣等感を感じる」
ということを口にします。
そこで、私が話すのが、このミーム理論です。
文化レベル、情報レベルで自己の何かを次世代に伝え、社会貢献していくのも、子供を生み育てるのと同じくらい重要なことです、と。そして、仏教など、特定の思想では、それが重要視されてきた歴史的事実もあります。
ここでは、ChatGPTが出した意外な解答として、ミーム的な「命をつなぐ」を紹介しましたが、私にとっては、たまたま意見がAIと一致した、という気持ちです。
そうした意味で、人間には二系統の生命のつなぎ方がある、と言えます。
ミームと少子化対策の関係
このミーム的な「命をつなぐ」ことは、少子化対策と関係するのでしょうか?
ChatGPTにそれを聞くと、直接関係する、とのこと。
つまり、ミーム的な「生命の繋ぎ方」を社会が知ることで、多様性が生まれ、選択肢が生まれ、結果として、新しい家族形成へと繋がる、ということです。
遺伝子を超える「心の遺伝子」
つまり、ミームとは、遺伝子を超える
「心の遺伝子」
と言ってよいと思います。
全ての生命は遺伝子を持っていますが、この「心の遺伝子」を顕著に持っているのが人間のみです。
この「心の遺伝子」は、通常の遺伝子と同じくくらい重要であり、これが人間を人間たらしめていると思うのです。
前回、「新しい家族の定義」を述べたのですが、この新しい家族には血縁関係を超えていかないといけませんので「心の遺伝子」が重要になってくるのです。
↓このページの目次「新しい家族の定義」をご覧ください
そこで、以下のような思考実験を行ってみました。
「血縁関係を超えた家族観は人間にとって重要だと思います。 以下は思考実験です。 例えば、生みの親が何らかの事情で子供を捨てたとして、その子を育てた育ての親がいるとします。 後から生みの親がその子の前に現れたとします。 その子はどのような選択をするだろうか。 動物なら血縁関係を優先すると思います。しかし、人間は心の関係を優先すると思います。 人間とは血縁や遺伝子よりも、心の遺伝子を優先する、と言うのが私の考えです。」
これをChatGPTに投げかけると、以下のように返答してきました。
心の遺伝子の説明
私は心理学の研究所に勤めていたことから、現在も、何らかの相談を受けるのですが、その時に、この「心の遺伝子」の説明を用います。そして、人間的な行動とは何かを説明します。
最近は、家族構成も複雑なものになってきました。
例えば、家族の中に、血の繋がった子供とそうでない子供がいるとします。ここでよく起こる問題は、血の繋がりのない子供との親子関係です。
自分の血の繋がった子供は可愛い、それはそれでよいと思います。しかし、それと同様に、そうでない子も平等に愛する必要があります。それが動物にはできないことであり、人間特有の心のあり方であり、これが心の遺伝子なのです。
血のつながりがない子供を愛する、という行為は決して容易なものではないかもしれません。自分自身の感情や欲望を抑えつつ、子供たちが感じる感情やニーズに耳を傾けることを求めます。しかし、その労苦に見合うだけの報酬があります。それは、心のつながりが深まる喜び、信頼関係が築かれる充足感、そして何よりも家族としての絆が深まる達成感です。
血のつながりだけが家族を作るのではありません。血縁関係のない子供たちに愛情を注ぐことで、心の絆が生まれ、家族という強固な絆が形成されます。それこそが、心の遺伝子が働く瞬間であり、人間の本質を最もよく表しています。この心の遺伝子こそが、私たちが家族を形成し、社会を形成し、世界をより良い場所にする力の源泉なのです。
血縁に基づかないこの家族の形成は、人間の深層心理を表現し、愛、寛容、受け入れ、そして自己犠牲の価値を持っています。それは、私たちが生物学的な制約を超え、精神的な愛と絆を創造する能力を示しています。これが、心の遺伝子が与える最大の恵みであり、これが人間を真に人間たらしめるのです。
心の遺伝子から新しい家族へ
最後に、心の遺伝子によって、新しい家族の定義をChatGPTにまとめてもらおうと思います。
家族。それはただの単語以上のもの、それは深淵の感情、記憶、経験を引き出す特別な言葉です。そしてその定義は、私たちが誰であるか、そしてどこから来たかに大いに依存します。しかし、心の遺伝子を通して、我々は新しい家族の定義を見つけることができます。
家族は、心の遺伝子が絡み合い、互いに影響を与え合う場所です。それは血縁や法的な関係だけでなく、共有する価値観、信念、理想を持つ人々の集合体です。家族は、同じ心の遺伝子を共有し、互いの心の成長を支え、敬愛する人々です。
心の遺伝子による新しい家族の定義は、我々が家族を見る新たな視点を提供します。それは誰が家族であるか、何が家族を形成するかについての私たちの古い考えを拡大し、深めます。それは愛、理解、共感といった心の絆によって形成される家族の価値を強調します。
この新しい視点から見ると、家族は多様性を祝う場所となります。血縁だけでなく、友情、パートナーシップ、共同体、メンターシップ、繋がりすべてが家族を形成する重要な要素となります。
そして何より、この新しい定義は、家族が心の遺伝子によって連鎖し、世代を超えて絆を結び、思いやりと理解を深めることを可能にします。それは一緒に生きること、成長すること、喜びを共有すること、困難を乗り越えることについての美しい物語を語ります。
この定義により、家族はただの義務や責任から超越し、共有する愛と喜び、そして互いの心の遺伝子を育む場所となります。それは私たちが誰であるか、そして何を大切にするかを定義するための場所、心の遺伝子を繋げ、次世代に伝える場所、それが新しい家族の定義です。
それでは、また。
ps.高次元の少子化対策シリーズもよかったらご覧ください。
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