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量気技法(武術・鍛錬・養生の統合)

私は施術やカウンセリングなど、心身の調整を本業としているのですが、若い頃は東洋的な身体技法の鍛錬をしていました。その私の鍛錬してきた身体技法(合気道・大東流・陳式太極拳・気功・ヨーガなど)を統合したものを「量気武術」「量気鍛錬法」としてまとめました。

○量気とは

量気とは私の造語で、微細無量の気を指します。運動レベルでは、合気・太極技法の動きを小さくし、その分、意識・イメージ・感覚を強く働かさせるというものです。技法レベルでは、動きは殆どないが、相手を崩すことができる、というものです。

名前の由来は、無量(無限)の「量」であり、古典物理学に対する量子力学の「量」の字であり(微細)、「量子」に由来します。量子力学の原理も武術・鍛錬に取り入れていこうと考えています。古武術に対する新武術・統合武術として行っていこうと思います。

つまり、「量」とは「微細」を意味します。粗大身(グロスボディ)に対する微細身(サトルボディ)を活性化する鍛錬法でもあります。

○潜在運動系と量気


量気は微細な動きとなります。人間の内部システムである潜在運動系を作動させると、気は微細なものとなります。

潜在運動系の作動は、以下のように腕を上げます。


潜在運動系による腕の挙上

この腕を上げた状態で、肩口の三角筋という筋肉が一切緊張しないようにコントロールします。こうした外側のシステム(顕在運動系)を用いると、気・力は粗雑になります。こうした肩や腕の力が抜けることで、相手の力を吸収し、身体の内部から力を出すことができるのです。もちろん、合気上げや化勁を行う時も、三角筋は一切緊張しません。

○量気は療気なり


こうした微細で柔らかい気・力で技をかけあうと、心身はほぐれてきます。内側のインナーマッスルを優位に使い、アウターマッスルの緊張やコリが解けるからです。
武術は相手を倒すものですが、量気技法は養生や鍛錬のための技法です。
鍛錬と言うと、筋肉に負荷をかけるようなイメージもあるかもしれませんが、その逆で、表面の筋肉の力を抜いて気血を働かせるのが量気の鍛錬です。逆に、内部の深層筋は働かせます。

「鍛錬即養生」

が量気技法の考え方となります。

○量気は両気なり

合気技法と太極技法は似ている技法が多いため、この両方で用いる気・技法を統合的に鍛錬していくのが量気技法となります。両方の気を用いるため、量気は両気でもあります。

また、この中にヨーガのアーサナや浄化法も統合しようと思います。
理由は、座取りの変化にあります。
合気技法の座取りは、正座で行いますが、達人と言われる人も歳を取ると正座ができずに胡座で指導しています。昔は人生50年だったので正座はできたかもしれませんが、人生100年時代になると、正座技法を見直すのも必要かなと思います。ですから、ヨーガの安楽坐での量気技法を想定しています。
それと、内臓の重さを技に使用したいため、内臓のマッサージであるナウリを行うことで、技に重さを出そうという狙いもあります。

↓私が実演するナウリです

重心は高めに行います。陳式太極拳は、膝を屈し腰を低くする動作がありますが、重心を高くし、大腿四頭筋に緊張が起こらないような型にしています。その代わりに潜在運動系を効かすようにします。そうすることで、腰を低く落さなくても安定した状態となります。そして、歩幅も小さくします。これらも、100年時代の身体技法として編纂しています。

こうした様々な気を統合し、量気技法として用いていきます。


○量気から効力へ


柔和な鍛錬と言っても、単に柔らかい動作だけだと技にならないので、錬った量気が力となり技に乗っているかを見ます。ここでは実践的な技と言うよりは、手を上げる・下げる・押す・引く・払うなどの単純な動作で量気を量ります。これは技を「試し合う」ということで、本来の意味の「試合」です。試合とはゲームではなく、試し合うことと解釈します。

この量気の力を「効力」と言います。効力とは、効果のある効率のよい力を指します。この効力を身体で感じるのが自己効力感(セルフ・エフィカシー)に関係すると考えます。
※自己効力感とは、カナダ人心理学者アルバート・バンデューラが提唱した概念。目標を達成することができる、という感覚を指す。

つまり、量気を錬ると、

「私はできる!」

という自信になり、自己の目標を達成する力となる、と考えています。

「量気は凌気なり」

つまり、自己を凌駕し超えていく原動力となるのです。

「一文は無文の師、 他流勝つべきに非ず。 昨日の我に、今日は勝つべし」

と言いますが、他者に勝つのではなく、真に勝つとは自己に勝つと言うことです。

○量気的生活


量気技法を学ぶことで、身体が量気となり、効力が現れ、効率のよい効果的な力の使い方となります。劇的にリラクゼーションしますので、生活においての行住坐臥、全ての生活動作が快適・コンフォートになります。

また、量気によって効力が生まれると、身体から自己効力感が湧き立つ状態になりますので、仕事・ビジネスでもやる気が全身にみなぎるようになると思います。

量気を生活に・仕事に・人生に活用していただけるよう、量気技法を提供していこうと思います。体力がない人、力がない人でもできるような内容なので、万民の鍛錬法として指導できればと思います。

○量気技法の問合せ

量気技法は、現在、実験価格で通常のセッション料金の半額くらいで指導しようと思います。ご興味ある方はご連絡ください。

【お申し込みフォーム】
https://www.mbbs.click/access/

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