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株式投資私論『織り込み分析(インフレ・利上げ対策に)』

今回は織り込み分析について。今後、どのような未来が本日の相場に織り込まれているかを分析します。株価は少し先の未来の人々の考えを織り込みますので、ここを参考に今後の銘柄選びをしようと思います。
※この記事は特定の銘柄を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

昨日は金利が一気に上がり、テック関連はかなり下げました。

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理由はパウエル氏がFRB議長に再任されたからです。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN22CDB0S1A121C2000000/

市場では利上げにたいして強く出ないブレイナード氏を予想していたのかもしれません。これが今まで織り込まれてテックが上がっていたのが、そうではない結果となり、テック系の株価を下げたのかもしれません。

https://shikiho.jp/news/0/467075

パウエル氏が再任されたということは、政府はインフレを押さえ込むということを考えていると思います。そうなると、今後は利上げが加速し、ハイテクグロース株は売られる可能性が高くなります。

私はテック系は強い流れかなと予想していたのですが、これによって少し路線の修正です。修正と言っても基本路線は変えません。今、保有している大型テックであるテスラやエヌビディアは引き続きホールド(テスラが一番多く、次にエヌビディアを保有)。保有している小型・中型のテック銘柄は利確や同値撤退を考えようかなと思います。アノマリー的には11月、12月、1月は相場は強いとされているので、ここですぐ売ると言うのはしませんが。少し様子見です。ただし、今後もこうした金利上昇の調整局面は何度も来るため、相場が加熱している時は注意です。

こうした全体の相場の路線が変更される場合、ヒートマップを見ると何が売られ、何が買われているかがわかります。織り込み分析では、こうしたものを参考にします。

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この中で下げに強く将来性のある銘柄を選ぶのもよいと思います。

私はフォードを少し保有しているので、フォードを今後、買い増していく予定です。フォードを購入している理由は、今後、直近でEVは伸びると思いますし、フォードは自動運転やロボットタクシーにも積極的だからです。

https://www.sankeibiz.jp/business/news/190825/bsa1908250900001-n1.htm

https://jp.techcrunch.com/2021/09/17/2021-09-15-walmart-to-launch-autonomous-delivery-service-with-ford-and-argo-ai/

短期的にはEVで伸び、長期的には自動運転・ロボットタクシーで伸びると個人的には予想しています。また、こうしたオールドエコノミー的な企業は金利上昇局面で下げない、むしろ上がっています。これは、グロース・テック系が売られた場合、オールドエコノミー系企業に資金が流入するのではないかと思います。ただし、業績相場になっていると思うので、業績のよい企業にした方がよいと思います。

フォードのチャートは比較的右肩上がりで、昨日の金利上昇に対して+5.6%の強い上げ。

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出典:Kabutan

こうした銘柄を少しポートフォリオに入れておくと安定感が出るのではないかと思います。金利上昇に強く、将来性もあり、業績もよい銘柄です。

それに対し、エヌビディアは強い下げ。

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出典:Kabutan

金利が低い場合、材料による将来の株価を織り込みます。エヌビディアの場合、メタバースの材料を織り込んで暴騰している可能性があるので、それが調整されたというのが個人的意見です。しかし、エヌビディアは業績もよく、将来性もあるので、しばらく下げても私はホールドです。多分、このメタバースネタがなければ、ここまでの下げ(➖10.73ドル)はなかったと思います。

他にも、直近、このメタバース材料で株価を上げている銘柄は大きく下げています(2021/11/23現在)。

ユニティー:-12.55(-6.61%)
ロブロックス:−14.50 (10.76%)

これは低金利時にかなり先の未来が織り込まれており、過剰評価されていたと考えられます。それが本来の評価になったと言うことです(更に調整されるかも)。また、コロナ禍で上がっていた銘柄も過大評価されていた可能性もありますので、調整が行われると思います。ですからその銘柄が材料で上がっている場合、その銘柄の本来の強さ(業績)ではない可能性があるので、そこで飛びつくと高値掴みをしてしまう可能性があるので注意が必要です。つまり、金利の上昇とは、加熱状態を冷まし、本来の状態に戻るとも理解できます。本来の状態で動いているなら、その銘柄は無風だと思います。

この織り込み分析で、金利上昇について考察する場合、前回の金利上昇の激下げ時期のチャートを参考にするとよいと思います。ここであまり売られなかった銘柄も金利に強いと考えられます。ハイテクグロース株は株価が一気に上昇するのでホールドしていて楽しいのですが、金利が上昇すると下げもキツいので、そこを考慮して保有していく必要があると思います。

ちなみに以前は、金利上昇のヘッジとして宇宙銘柄が好きなのでレイセオンを保有していました。コロナ前の90ドル付近までは行くだろうと思い、その通りになったので売りました。今はコロナ前までの値まで回復しているので、そこまで旨味を感じませんが、宇宙セクターが流行り出すとまた伸びてくる銘柄かもしれません。

もちろん、ETFを買っておけば安定しますので、ETFもポートフォリオに入れておくのもいいと思います。私はETFは保有せず、全て個別銘柄ですが。あとPERを見て購入するのもよいと思います。PERが低く、業績もよい銘柄です。

ということで、少しポートフォリオを少し修正していこうかなと思っています。

それでは、また。

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