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自己哲学とは何か?-あなたの人生を豊かにするセルフフィロソフィーの形成法

前回は、第二の人生・第三の人生について述べましたが、今回は、実際は第一の人生のみである、あたなの唯一無二の人生についてを「自己哲学(セルフフィロソフィー)」について述べたいと思います。



プロローグ



「なぜ、私は今、この場所にいるのか?」
多くの人が一度は考えたことでしょう。答えは一言で言えます:それがあなたの「自己哲学」です。この哲学は、あなたが目を覚ます理由から、何に情熱を傾けるか、そしてどのようにこの世界で影響を与えるかまで、全てを決定しています。
このブログでは、その「自己哲学」— あなた自身が創り出す、唯一無二の人生の羅針盤 — について深掘りします。継続する力は何か、人生の各段階で何が変わり何が変わらないのか、そして何より、自己哲学があなた自身、そして周りの世界にどう影響するのか。
さあ、一緒にその答えを探しましょう。

コアセルフコンセプトとは?

□根底の価値観とその言語化

コアセルフコンセプトとは、個々の人が持つ「根底の価値観」を言語化したものです。これは一人ひとり独自のものであり、その人が何を重視し、何を優先するか、どのような行動や決断をするかといったことを基本的に決定づけます。この価値観は言語化されることで、明確なガイドラインや指針となり、人生における多くの局面での行動や決断に活かされます。

□それが人生に与える影響

コアセルフコンセプトは、その人の人生に多大な影響を与えます。具体的には、キャリア選択、人間関係、ライフスタイルなど、人生の各面においてこのコアセルフコンセプトが反映されます。このコンセプトが明確であればあるほど、人は自分自身の価値観に基づいた選択をしやすく、その結果、満足度が高い人生を送ることが可能となります。

また、コアセルフコンセプトがしっかりとしている人は、外部環境や他人の意見に左右されることなく、自分自身で考え、行動する能力が高い傾向にあります。これは、生きる上で非常に重要な「レジリエンス」(逆境に強い心)を高め、より良い人生を築くための基盤ともなります。

このように、コアセルフコンセプトは人生において中心的な役割を果たし、その明確化と理解は、より意味のある、充実した人生を送るために不可欠です。

自己哲学の形成と継続的な行動

□自己哲学がもたらすモチベーション

自己哲学とは、コアセルフコンセプトが発展し、より具体的な行動指針や人生観に変わっていくものです。この自己哲学が明確になると、それが人生における強力なモチベーションとなります。たとえば、何をやっても続かない、目的が見えないと感じる場合、その根底にはしっかりとした自己哲学が欠けている可能性が高いです。自己哲学が明確であれば、それが目標設定や行動のエネルギー源となり、挫折を乗り越える力にもなります。

□根性論を超えた、意味ある行動へのシフト

一般的に「根性」や「努力」は賞賛されがちですが、これらは単なる継続の手段であり、目的ではありません。自己哲学がしっかりとしていると、人は「なぜ継続するのか」に対する明確な答えを持つようになります。これは、単に「根性」で何かを続けるよりも、より高いレベルでの意味ある行動へとシフトさせます。

その行動は、自己哲学と密接にリンクしているため、達成感や満足感が大きく、これがさらなるモチベーションとなります。また、意味ある行動は、その人自身だけでなく、周囲の人々や社会全体にも良い影響を与える可能性が高いです。

継続的な行動とは、その背後にある自己哲学によって、より深いレベルで意味を持つものとなります。それが「生涯を通じて何を成し遂げたいのか」を明確にし、人生における満足度を高める鍵となるのです。

あなたが物事に対し長続きしない理由

「物事を継続できない」という問題には、多くの要因が考えられますが、それに対する自己哲学の影響は大きいです。以下にその理由をいくつか挙げます。

□自己哲学が不明確な場合

自己哲学が不明確であると、行動に対する真の動機が見えづらくなります。その結果、途中で挫折する確率が高くなります。例えば、「なぜこの仕事をしているのか?」、「なぜこの運動を続けたいのか?」といった基本的な問いに対する答えが曖昧な場合、困難な状況に直面したときに持続するエネルギーを見いだせない可能性があります。

□根性論に依存している場合

「根性論」、すなわち「努力すればできる」という考え方に依存していると、継続は一時的なものになりがちです。それは単なる「耐える」行為であり、その行為自体に見出す喜びや意味が不足している場合、継続は難しいです。

□継続と自己哲学の乖離

たとえ自己哲学が明確であっても、その哲学と継続しようとしている活動との間に乖離(かいり)がある場合、継続は困難です。この乖離が生じると、心身にストレスがかかり、その活動を継続する意義を見失う可能性が高くなります。

□解決策

これらの問題に対処するには、まず自己哲学を明確にすることが重要です。それが明確になれば、自分が何を価値と見ているのか、何を達成したいのかが明確になり、そのための行動が自然と継続しやすくなります。このプロセスを通じて、根性論を超えた、意味ある行動へとシフトできるでしょう。

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