見出し画像

中小企業を退職、一流企業への就職を目指した(Part2/3)

入社して8年が経っていました。

私の勤務体系は、苛烈を極めていました。この頃がピ-クで、睡眠時間は平均3時間の日々が延々と続いていました。

しかし、だからこそ...なのか、一仕事が片付いた時には、安堵に勝る喜びと達成感を凌ぐ自信を感じるようになってきていました。
心身ともに充実し、不安などありませんでした。

そんな時でした...。私の人生を変えたあの出来事が起きたのは...。

その日は、初夏の涼やかな日でした。

夜間工事のための下見を行った後、現場事務所に戻り、工事の準備と今後の計画の策定・見直しに没頭していました。

そんな中、急に吐き気を感じ、「吐く!?」と直感し、トイレに向かっている最中...、意識を失いました(倒れたらしく、救急車で搬送されました)。

一度、救急車の中で目を覚ましたことを憶えています。

救急車のサイレンの音を認識し、パッと目を覚ました(意識が戻った)のですが、その瞬間、20cmくらいの距離に、見知らぬ男性(オジさん:救急隊員さん)の顔が迫っていたので、びっくりして暴れたのを微かに憶えています...。

でも、すぐに何かをされた!?ようで、また、気を失い、それ以降の記憶はありません...。

気が付くと、病院のベットの上でした。

しばらくの間、自分の身に何が起こったのかを思い出すのに時間を要しました。しかし、"倒れて運ばれた!!"と自覚できた瞬間、思考能力と現状分析が急速に進行しました。

まず、ベットに寝ころんだ状態で、恐る恐る、静かに、少しずつ、体のいろんな個所を動かしてみました。
痛みも、動かない箇所もありませんでした。

少し安心しました。

こんな感じで、ベットでモゾモゾしていると、巡回に来た看護師さんが、私の意識が戻ったことに気付き、急いで医師を呼びに行くさまを鮮明に記憶しています。

医師から、原因不明なので精密検査を受けるように言われ、直ちに色んな検査を受けました。
しかし、すぐに検査結果が出るような項目からは、原因(病名)の特定には至りませんでした。
ある意味、この結果は、不安を募らせてゆきました(ひょっとして、大病なのでは...っと)。

そんな中、本社・人事部長から一本の電話が....。

『気が付いたと聞いて安心したよ。まず、今回の件だけど、自己管理不足ということで労災じゃなくていいよね?健康管理も仕事のうちだから、しっかりやってよね。あっ、それと、3日以上病気で休まれると色々ややこしくなるので、宜しく~。あっ、それと、医者に・・・』

まだ、病名も特定されていない不安な心境の中だからこそ、かえって、冷静な精神状態で聞けたのかもしれません...。

会社が労災を使いたがらないことは、知っていました。
その点は、どうでもよかった。

原因(病名)が特定されていない状況と知りつつ、一方的に、会社の都合を並べ、まくし立てる。
私個人が、勝手に抱いていた会社への親近感や連帯感は、瞬時に化石化しました。

何度も冷静に考えました。
人事部長だけの問題ではないのだろうか?とも...。

でも、結局、人事部長の判断や決定に誰も異を唱えない、または、判断や決定がまかり通る会社のシステムを鑑みれば、特定個人の人格や裁量の問題ではないとの結論に至りました。

そして、私は、
この会社では、安心して仕事ができない....。
この会社は、尽くす価値も甲斐もない...。
と判断し、退職することを決めました。

因みに、原因(病名)は、脱水症状...とされました。

"されました。"というのは、結局、精密検査をもってしても、原因の特定に至らず、かと言って、原因不明では退院させてもらえないとのことで、脱水症状と診断されました...(T・T)。
<next!>
https://note.com/mbb_mbb/n/nb9bcb2df4514

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?