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意外と知らないこと #05

ー天気編ー

頭上に広がる広い空。
皆さんは天気のことについてどのくらい知っていますか?
今回は天気について書いていきたいと思います。
 
 まずは雲について。
そもそも雲とは、交渉気流によって空気中の水蒸気が冷やされてできるもので、
発生の原因となる上昇気流によって雲は大きく2種類に分けられます。
 
 急激な上昇気流によってできる雲は面積規模が小さいものの縦方向(垂直方向)に大きく成長し、緩やかな上昇気流によってできた雲は面積規模が大きく横一面に広がっていきます。
このように雲の種類を発生する原因で分けると、「面積規模」や「広がる方向」の異なる2種類となります。
しかし、これらは雲の名前と発生の原因とは関係がありません。
雲の名前は「雲の高さ」「雲の形」の組み合わせで決まります。
 
 雲の高さや形は大きく「上層雲」「中層雲」「下層雲」「対流雲」の4つに分けられます。
対流雲は縦方向に成長する雲でかなりの高度まで達します。
夏によく耳にする積乱雲(入道雲)は高さが地上付近-16kmにおよび、縦方向補長さは雲の中でも最大です。
 
 
 上層雲は高さ6km以上のところに現れ、先頭に「巻」という言葉が付きます。
上層雲は3種類で、「巻雲」「巻層雲」「巻積雲」です。
巻積雲はうろこ雲と呼ばれることもあり、こちらは耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
 
 中層雲は高さ2-6kmのところに現れ、先頭に「高」という言葉が付きます。
中層雲は3種類で、「高積雲」「高層雲」「乱層雲」です。
乱層雲は一般的に雨雲と呼ばれる雲で高積雲は羊雲と呼ばれることもあります。
 
 下層雲は地上付近-2kmのところに現れ、高さを表す言葉はつきません。
下層雲は2種類で「層積雲」「層雲」です。
前者が曇り雲、後者が霧雲とも呼ばれ何となく使っている人もいるのではないでしょうか。
 
 
 これらの特徴を簡単にまとめると、
積雲は発達すると積乱雲になり、雨だけでなく雷や雪・雹を伴うことがあります。
急に降って急に止む通り雨型の雲です。
 
層雲は山の中腹などの低い場所に現れる白または灰色の雲で濃くなると霧や霧雨を伴うことがあります。
層積雲は空の低いところに現れる白または灰色の雲で、曇り雲の名称の通り曇りにはなりますが雨を降らせることはありません。
 
乱層雲は低気圧を中心にできる暗い灰色の雲で、雨雲の通称通り弱い雨や雪を一定の強さで長く降らせます。
高層雲は太陽や月をぼんやりとうつす灰色の一様な雲で、高層雲が発達すると下のほうが乱層雲となって雨につながることがあります。
朧雲の名称でなら聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
 
巻層雲は薄いベール上の白い雲が空を広く覆います。
低気圧が接近する前に現れることが多いので、天気が悪化する前触れといわれます。
巻積雲は細かな白い小石や鱗を並べたような雲です。鱗雲とも呼ばれています。
これは台風が近づくと巻雲の次に現れ、天気が悪化する前触れといわれます。
巻雲は筋状の白い雲で、ほぼすべてが細かな氷の粒からなります。
台風が近づくと最初に現れるので、天気が悪化する前触れといわれます。
 
 
 雲の形が見分けられるようになると、天気が崩れるかをある程度察知できるので雨を降らせる雲くらいは見分けられるようになるといいですね。