「人力RPG」～PBWの魅力～#01 基本編

皆さんは、PBWというゲームジャンルを聞いたことがあるでしょうか？おそらく多くの方が「何それ？」「新しくできたばかりのジャンル？」といった感想を抱くでしょう。ところが、このPBWというゲームジャンルの歴史は意外と長く、自分が遊んだことのあるPBWの運営会社が最初に運営した作品は2003年に開始されました。
　そんなPBWを遊び続けて７年目になる自分が、この場をお借りしつつその魅力を２回に分けて語っていきたいと思います！（今「いわゆる宣伝では？」、って思ったそこのあなた。正解です（苦笑））

・そもそもPBWって何？
　PBWとはPlay By Web と呼ばれるオンライン参加型のゲームを指し、自分だけのキャラクターで物語に参戦していくという形式をとっています。ここだけ抜き取ると他のオンラインゲームとの違いがないように思えますが、実は従来のゲームとは決定的に異なる部分があります。それは、「行動を文章で伝える」という点です。
　従来のゲームのほとんどは、予め用意された選択肢やコマンドを用いてある程度決められた展開に沿って進行していきます。
　一方、PBWは「こんなキャラクターで遊びたい」と思った行動をそのまま文章で伝え、それを基に専属のシナリオライターさんが物語を紡いだり、イラストレーターさんが要望に沿ったキャラクターのイラストを仕立て上げてくれます。こうした人と人とのやり取りでゲームが成り立っていく様子が別名「人力ＲＰＧ」とも呼ばれる所以です。

・どこまでも「自由」！
　皆さんの中には、ゲームで遊んだり小説を読んだりしている中で登場人物の行動に対し「自分ならこうするのに」と思い少しイライラした経験がある人もいるかもしれません。
　しかし、PBWではその思い描いた行動を直接運営サイドに伝え、それを基にしたストーリー展開が成されていくため、そのイライラを抱くことなくゲームを進めていくことができます。
　また、さきほど述べた「シナリオ参加」、「イラスト作成」の他にも、「オリジナルアイテム・必殺技作成」や「掲示板を利用したキャラクター同士の交流」、「キャラクター同士で最強を決める大会」といったコンテンツが充実しており、自分の好きなものだけで遊ぶことも、色々極めて楽しむこともできます。
　作品ごとに大まかな世界設定やそれに伴いルールが定められているものの、基本的には自分の思うがままに遊ぶことができる自由度の高さ。それこそがPBWの最大の魅力です。

今回はPBWの基本的な説明と、最大の魅力である「自由度の高さ」について語らせていただきました。
　次回の記事では自分が主に触れてきたコンテンツについて掘り下げつつ、各々の楽しさを紹介していきたいと思います。