大丈夫か損保/損サ。アフターコロナへの警鐘
covid19とかパンデミックとかクラスターとかオーバーシュートとかロックダウンとか、カタカナだらけの報道にやっと最近慣れてきたMBA損保マンです。
英語は勉強しておいた方がいいですね、って話題は次回にまわして本日は、アフターコロナの損害保険会社の保険金支払部門の行く末を占いたい、です。
新コロで仕事の仕方、あり方は劇的にかわりますが、損保の損サ(損害サービス/損害サポート/査定/損害/事故担当)は?
という、とてもニッチな分野を深堀したいと思います。もちろん人員見直し=人員削減(リストラ)が結論です。が、明るい結末にしたいな、と。
1.人からAIへの代替が推進
まぁ、そりゃそうだよねっていう話から。ちなみにAI代替は新型コロナウイルスがあってもなくてもこの話は進んでいました。
損サで人員がなんで必要かっていうと、お客さまは人間で(そりゃそうだ)人間への説明には、やっぱり人間がしないと、ってお客様が一定いるから。
★損サの仕事は、大まかに分類すると①~⑤↓
①事故を受け付ける(事故報告)
②保険の支払可否を判断(契約内容、保険料徴収有無、不担保特約の有無、免責無責事由の有無の検討・・)
③損害額の査定(いくらの価値のものが壊れたのか?いくらの損害があるのか?この事故以外での損害発生要素はないか?削減払いの要素はないか?)
④支払額の確定(過失割合、超過保険などの調整、特約からの支払額算定、示談手続きや清算事項の協議・・)
⑤保険金支払い手続き
2 ここで問題です!
問題:①~⑤の中で、人間にしかできないものはどれ?
前提1:2020年、今のテクノロジーをもってしてもできないのは?
前提2:人間にやってもらいたいとか人間味の話ではなく、AIができるかできないかの観点で考えてください。
・・
正解は・・
・・
①~⑤全部AIが代替できる
、でした。
どうです?簡単でした?
簡単だったらスミマセン
そんなわけないだろっていう人にもスミマセン
以下解説します。
①事故を受け付ける(事故報告)
チャットボットでできますよね。
東京海上日動でいうと「スマート事故連絡」~Smart Accident Report~
所要時間3~10分です。人間のように言った言わないにならないし、オペレーターの聞き間違いタイピングミスもないし正確、24時間対応で自分のタイミングで落ち着いて報告できるし、イイことづくめ。
嘘だと思ったら東京海上の事故受付システムを試しに途中までやってみたらいかがでしょうか?本登録しなければ大丈夫。(なはず、未確認ですが。。)
②保険の支払可否を判断(契約内容、保険料徴収有無、不担保特約の有無、免責無責事由の有無の検討・・)
これこそAIの得意なことですね。事故がどんなものか?お客様が保険の保障対象か補償対象か?どんな条件でそろうと支払えないのか支払えるのか?AIだったら即判断できますね。
イレギュラーなケースには人間しか対応できない、という人にはそういうケースはアラート(問題ありサイン)で気づけるようにしておけば問題ないしそういうケースを対する社員の数は多くはいらないですよね。
③損害額の査定(いくらの価値のものが壊れたのか?いくらの損害があるのか?この事故以外での損害発生要素はないか?削減払いの要素はないか?)
自動車事故の例でいうと、今だとドライブレコーダー(イベントレコーダー、ドラレコ)搭載車両が多いので、速度が何キロでどのようにぶつかったかが即座にわかります。車両のへこみや損害波及箇所の外見だけをAIチェックに出すと即座に内部の損害波及箇所までを計算して、修理代の見積書を即座に作ってくれるシステムは稼働しています。今は精度が低くてあり得ない見積もり額をAIが算出していたとしても、そこはビッグデータ!実績を積んでいけば精度が高まり人間の最終チェックが不要となるわけです。
④支払額の確定(過失割合、超過保険などの調整、特約からの支払額算定、示談手続きや清算事項の協議・・)
②とほぼ一緒なので、割愛
⑤保険金支払い手続き
今話題の、ハンコがいるのか問題ですね。保険金支払いをするときに、管理者のスタンプがいるかどうか。ハンコが不要となったら電子決裁/決済になるわけですが、そのうちRPA(ロボティックプロセスオートメーション)の自動化で人間のチェックは不要になる日は近いでしょう。①~④の精度が高いなら、⑤で人間のチェックは形骸化していくだけなので。
①~⑤までみてきて、お客さまからの問い合わせ、説明はどうするんだ?って思った人もいるでしょう。その通り!
高齢者/クレーマー/保険金不正請求者/情弱で理解力のなくて金融リテラシー低めの人などは、AI担当者が秒で「あなたに払う保険金は40万円です」、って正解を伝えても納得しないこともあるでしょう。
人間の出番
そういう時は、やっと人間の出番なのかもしれません、最後は人間から説明を聞きたい、会って話したいっていう人はアフターコロナでソーシャルディスタンスを取らなくてもよくなったら、出現するでしょう。そういう人には、人間らしく共感して、頭を下げて、説明するための人間(社員)が必要なのでしょう。結局AIが出した正解を、いかに人間に伝わるように人間らしく知識豊富で、傾聴してくれて、時にはウィットに富んだ話法で、最後はこの人がそういうなら納得する、とあきらめさせてくれる人。そういう人間なら最後まで重宝されるのでしょう。
ホリエモンこと堀江貴文さん @takapon_jp もよく言っていますが、知識やアイデアは[秒で]、一瞬で、盗まれる時代です。ひとつの専門知識や専門資格で活躍し続けられる時代は終わって(価値が減少して)、これからは専門性×専門性×専門性・・のマルチスキル/タスク処理能力を持った人材が活躍する時代になると思います。
※すべて個人の意見です
3、最後にアフターコロナをどう生き抜くのか?
まずは厳しい、環境から目を背けずに直視しなければなりません
・今の仕事を頑張るだけ、でよかった時代は終わるのかもしれません
・大手損害保険会社が安泰だとは言えないし、損サはAI代替の影響をもろに受けるので、人員削減(リストラ)への備えはまったなしかと
・生涯安泰のつぶしのきく資格/仕事なんてあるのか怪しくなっていますし
・コロナ前に流行っていたYoutuberだって広告収入減少&芸能人参入でレッドオーシャン化して安泰とは言えず
・終身雇用だと思っていた大企業だってAfter Covid_19は体力を削られていて、従業員の雇用を守れるのかどうか
・弁護士、公認会計士、社労士などの生業資格もAI代替の影響は少なからず受けていくわけですし、
・TOEICなどの高得点をとって外資系就職やグローバル企業へ転職作戦もナショナリズム回顧の動きをみるに、動向見極め必要だし
・ちょっと前に流行ったプログラミング系も、ややレッドオーシャン化していて職はあるけれども収入が高くなるかっていうと疑問だし
・・・
結局、上記が大きなトレンドで大多数の人にとっては、働くことがコロナ前りも厳しくなることは明白だと思っています。
でも、コロナ前から環境変化を捕え、自己研鑽で自分を磨き、自分のスキルを高めてきた人は、その上積みとして会社に残るも転職するも、起業するも活躍できるのはないでしょうか?
何の危機感もなく日々を過ごしている人と一緒にアフターコロナに飲み込まれるのは避けたいですし、飲み込まれないように今までやってきたわけですよね?乗り越えましょう!
私はと言うと、
・MBA(経営修士)
・TOEIC900
・簿記
・SNS運営(楽天ブログを二年以上続け、ツイッターフォロワーは492人、YouTubeはチャンネル登録者数16名 *2020.04.21時点)
・転職経験
この辺の専門性をさらに磨き、武器にして新コロを乗り越えたいと思っています。
アフターコロナはチャンス
だと思います。多くの人はテレワークの推進や不況などを嘆きますが、未知のウイルスとの戦いで自分の居場所を見つけることができれば、自分も成長できますし、働く場所が見つかります。こんな世の中になって経験者はいないので、情報戦です。情報を多く持っている人が勝ちます。
英語で海外の最新情報を読んで、理解して、行動するのが大事です。日本で話題になってニュースになるような情報って大概二日前には海外のSNSで話題になっていたりします。皆様が目にするニュースは2次ソースだったりします。
やっぱり、英語かなと、いう結論。
英語やります(自戒の念を込めて)
以上、MBAを社費でとって損保マンとしての未来もあったのかもしれないがきっぱり見切りをつけて、今は霞ヶ関で働くサラリーマン
でした。