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ウィンチェスターで私が行ったカフェまとめ

ロンドンのウォータールー(Waterloo)駅から約1時間で着く古都、ウィンチェスター(Winchester)。私がオックスフォード(Oxford)に住んでいた頃は4回行きました。ゆったりとした時間の流れに身を任せて歩いていくと、街に歴史がひっそりと横たわっているような気配がし、不思議で落ち着く雰囲気に何度行っても引き込まれます。あまりガイドブックに大きく載ってはいませんが、その分観光客もほとんどおらず昔ながらのイギリスに触れられるような感じさえします。

余談ですが、オックスフォードにあるオックスフォード駅からも電車で1時間と少しなので、イギリス滞在日数にあまり余裕がないのならロンドンを起点としてオックスフォード・ウィンチェスターの2都市のショートトリップをしてもいいかもしれません(ちょっと忙しいかな…?)。

今回はそんな大好きな都市ウィンチェスターのカフェ(レストランバー含む)をウィンチェスター駅から近い順に紹介していきます。どこも女性一人で気軽に入れる場所でした。

※悲しいことにCOVID-19の影響か、完全に閉店してしまった感じのカフェもありますが…思い出のために残しておきます。閉店に関して言及のないお店に関しては、2020年11月執筆時点ではロックダウンで一時的に閉店しているものの、再開が見込まれることを確認済みです。

I'm introducing my favourite cafes in Winchester. Unfortunately, it is revealed during my writing that some cafes have been closed for good and all, which made me really sad. I hope no more cafes, shops, restaurants, all things that are members of this incredibly beautiful town shut the door permanently. Stay safe, and see you all again with a smile.


1. Cabinet rooms

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よく晴れた2020年8月24日(土)、サマータイムでまだまだ日が出ている19時くらいに入ったカフェバー。白ワイン(1枚目の写真)とスイカのカクテル(2枚目の写真)をいただきました。

アルコールがあまり得意でない私でもこの二つは非常に飲みやすかったです。特にスイカのカクテルは適度なアルコール度数で甘く、また飲みたいなぁと時々思い出すほど。(白ワインのほうはもちろんワインらしいそれなりの度数なので本当に弱い方はご注意ください。)

帰りの電車までの時間を、本を読みながらゆっくり過ごせる場所を探していたのですが、ここは最適でした。駅からも近く、この時間の店内は混み合っておらず、店員さんも放っておいてくれるので気ままに本を読んで過ごせました。他の地元民と思われるお客さんも小さくお喋りをしたり、大学生と思われる方がノートパソコンに向かって(アルコールを飲みながら)課題をやっている風でもありました。そんな何気ない風景に囲まれて大きな窓から晴れた空を眺める時間、至福のひとときでした。夜の雰囲気がどんな感じか分かりませんが、店内はとても綺麗、大きな窓のおかげで開放感もあるので夜もきっと素敵なカフェバーなのだと思います。

公式HP:https://cabinetrooms.com/


2. Eat, Drink and Be

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何度かお世話になったカフェ。写真は最高に美味しかったクリームティー(紅茶+スコーンのセットのこと)。スコーンはフルーツスコーンにたっぷりのクロテッドクリームとストロベリージャムがついてきます。紅茶はEarl Grey。ミルクもついてきました。

このスコーンが本当に美味しくて…!英国生活で食べたスコーンの中でも一二を争うくらい。プレーンが好きなので普段はあまり何かが混ざったスコーンは食べないのですが、この時はプレーンが売り切れだったので妥協したつもりが思わぬ収穫でした。フルーツの甘酸っぱさとスコーン自体の甘さ、クロテッドクリームのぽってりとしたまろやかさが見事に調和していました。元々クロテッドクリーム大好き人間でシンプルにこの味を楽しみたくてプレーンのスコーンを選びがちだったのですが、このフルーツスコーンのフルーツ部分の甘酸っぱさはそのマイルドな味を邪魔することなくスコーンをより奥行きのある味にしてくれた気がします。そして不思議とストロベリージャムと合わせてもくどくなくて美味しい。グルメレポに不慣れな私がこれだけ熱く語りたくなるくらい、とにかく美味しいです。

店名の通りbe(そこに在る)とbee(蜂)がかけられていますが、このbeが示すように店内でごゆっくりというムードがあってfree Wi-Fiも飛んでいます。私も次の旅の計画を立てながら1時間以上ゆっくりしてしまったことも。先にお会計を済ませるので、好きなときにふらっと出ていけます。テラス席もあって席数が多いので利用しやすいはず。

一つだけ難点が…。開店時間が少し短く、ふらっと立ち寄りたいなと思った頃には閉まっていたりしました。2020年11月時点の公式HP掲載情報によると平日は8:00-17:00、土曜日は9:00-17:00、日曜日は10:00-16:00です。日曜日が特に注意。気ままな一人旅、無計画に色々なものを見てからこちらに寄ろうとして閉まっていたことが3回ほど…。もし行ってみたいという方は無難にお昼頃に訪れるのがいいかもしれません。

公式HP:https://www.eatdrinkbe.co.uk/


3. Frieda's Tearoom

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こちらはいかにも個人カフェ!という素敵な雰囲気で、ぜひHPをご覧になってほしいところです。拠点がウィンチェスターとボーンマス(Bournemouth)の2箇所あります。ロンドンには「可愛らしくてインスタ映えするけれどもかなり混み合っている」というカフェがたくさんありますが、こちらはそういう意味では穴場と言えます。HPの通り、とてもメルヘンチックな内装で見ていて飽きません。

こちらではレモンケーキと紅茶(確かEnglish Breakfastかな)をいただきました。飲み物の種類はなかなか豊富。ケーキも美味しそうな手作りケーキがショーケースに並んでいて迷いましたが、選び抜いたこのレモンケーキがとても美味!甘すぎずレモンの風味もさっぱりとしていて最後の一口まで美味しくいただきました。許されるならあと2つくらいケーキ食べ比べしたかった…。

余談ですが、私が行った時は現地にお住まいの日本人女性の店員さんがいらっしゃいました。お互いに日本人だと気付き、日本語で話しかけてくれました。店長さんらしき方も異国の地で同郷の方と会う安心感を理解してくれているかのように、私と雑談することを笑顔で見守ってくれていました。お会計の時にも少しお話させていただき、思わぬ出会いでまたひとつ思い出が増えました。とても温かい雰囲気のローカルカフェです。

公式HP:https://www.friedastearoom.co.uk/


4. West Cornwall Pasty co

(写真なし)ふらっと立ち寄れるチェーン店。1Fでホットチョコレートを購入し、2Fの広々とした空間で一休みしました。言ってしまえばよくある利用しやすいチェーン店、日本で言うところのドトールとかかな?ですが、店内は木製で温かみがあって居心地が良かったです。小休憩におすすめ。私は大聖堂で行われるCathedral Carol Servicesというものに参加するまでの時間、こちらで読書することにしました。

※こちらのウィンチェスター店は2020年11月現在、閉店されているかも…!公式HPの店舗情報には掲載されていますが、Google mapで検索しても引っかからず、トリップアドバイザーの2020年7月時点のコメントで(おそらくロックダウンが開けた頃の話だと思いますが)「他の店は営業再開したのにこの店だけやっていなくてどうやら完全に閉店したらしい」と書かれていました。復活してくれると良いのですが…。

公式HP:http://westcornwallpasty.co.uk/


5. Chococo

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こちらはチョコ好きさんは立ち寄るべきなチョコのお店!私のチョコ好き度は普通なので…クリームティーをいただきました。チョコのスコーンにたっぷりのクロテッドクリームとチョコレートクリームがついてきました。おまけのトリュフもちょこん。甘い物補給にちょうどよく、ロケーション的にも駅からメインストリートを歩いた端にあるという感じなので疲れてきた頃の休憩にぴったりかもしれません。

店内はチョコの販売とカフェが半々といったところで、席数はあまりないけど私が行った時は余裕で空いていました。目に入る色合いは所々ちょっとファンシーな感じですが、こちらもお会計が先なので後はご自由にどうぞというスタイルが落ち着きます。

公式HP:https://www.chococo.co.uk/


6. Cathedral Refectory

(写真なし)こちらはウィンチェスター大聖堂の近くにあるお土産屋さんの、もう少し奥に行ったところにあるカフェ。席数は外と中を合わせてたくさんあり、だだっ広いのでカフェというより日本のサービスエリアとかフードコートみたいなところを思い出しました。それでもメニューは本格的なカフェのそれで、スコーンをはじめパウンドケーキやブラウニー、カップケーキやクッキー類など種類が豊富。残念ながらこの時はウィンザー(Windsor)という街でがっつりお昼を食べた後だったので、これらの素敵なお菓子を頼まずストロベリーアイスと紅茶で一息。9月の終わり(英国は既にちょっと寒い)にアイスが売っているので、年中あるかも。こちらも先にお会計タイプで気軽に出入りできる雰囲気です。ウィンチェスター大聖堂を見学した後の休憩にもいいかも。

公式HP(カフェ情報はPlanning Your Visit > Visitor's Centre > Cathedral Refectoryをご覧ください):https://www.winchester-cathedral.org.uk/


7. Eighteen71

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こちら、残念ながら2020年3月に閉店してしまいました(Guildhall Winchester公式情報)。悲しい…。悲しいけど紹介します。

店内が広くて窓も大きく、明るい雰囲気でとても居心地が良いところでした。飽きもせずクリームティーを注文。レーズンのスコーンにクロテッドクリームとストロベリージャムがついてきます。私のメモによると驚きの£4.0で(=約600円。大体安くて£6.0=約900円とかが平均的)ジャムは自家製等ではないもののスコーンは大きめで大満足でした。もう一度入りたかったなぁ…。


8. Saint George Tea Rooms

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めちゃくちゃおすすめー!!と叫びたい。写真を見るだけでテンションが蘇ります。中心街から少し離れた場所、大聖堂の裏のほうにあるカフェ。私は気付きませんでしたが、どうやら奥に続く道がテラス席のほうに繋がっているようで席数が多めです。私の座った席はお店のドアから入ってすぐのスペースで、アンティーク調の雰囲気。

ここではキャロット&ホワイトチョコレートケーキと、煎茶(桜)というスペシャルなものをいただきました。お茶がとにかく豊富で、他にもLady Winchester(オレンジ・グレープフルーツ・ベルガモットフレーバーのアッサムティー)がものすごく気になったのですが、Sencha Sakura(Cherry Blossom tea from Japan)を飲んでみることにしました。これが本当に美味しくてぜひ日本のどの会社から取り寄せているのか聞きたかったのですが、女性の店員さんが人見知りっぽい感じの雰囲気の方だったので外国人に拙い英語で尋ねられても困るかもしれないなーなんて思ってどうでもいい遠慮をしてしまいました(なお私も人見知り)。このお茶をもう一度飲みたくてあれから日本で紅茶の有名なお店の商品を検索したりなどしていますが見つからず。日本だと桜と言ったら季節物になってしまうので期間限定のお茶かと思いましたが、私が行ったのは真冬の2019年12月。そして2020年11月現在もこのお茶はメニュー表に載っているので、このお店では通年出している模様。次に行った時はぜひ詳細を聞いてみたいな…。本当に香り高い桜のお茶で、さっぱりと飲める感じ。お茶選びに迷ったらぜひ飲んでみてください。

お茶の話をたくさんしてしまいましたが、ケーキのほうもこれまた甘すぎず(外国のお菓子ってやたらめったら甘いイメージでしたが、ウィンチェスターの旅ではちょうどいいものばかりに出会えました)、横に添えてあるクリームまで上品な味。ケーキはホームメイド、食器も含めて洗練されていてこれぞカフェ!という場所。ロケーションは先述の通りですが、まさにローカルカフェを味わうのにはもってこいの場所で本当におすすめです。

公式HP:https://www.saintgeorgetearoom.co.uk/


Winchester map

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ざっくりですが、上記ご紹介した8つのお店の大体の場所を見出しの数字で示しました。青色の数字ふたつ(4と7)は閉店してしまった(と思われる)お店です。一番左上のWinchesterと書かれた場所がウィンチェスター駅。もしロンドン等からバスでウィンチェスターに訪れた場合、マップ中央右側のKing Alfred the Great - Statue(アルフレッド大王の像)と書かれたあたりに降ろされると思います。真逆なのでご注意ください。

距離感としては、左上のウィンチェスター駅から右端のアルフレッド大王の像まで立ち止まらずに歩いて15〜20分程度です。規模としては小さな街ですが、上で示したカフェやレストラン、その他日本人も知るようなチェーン店やスーパーマーケット等様々なお店が立ち並び、その中にシティ博物館(City Museum)やウィンチェスター大聖堂(Winchester Cathedral)等の歴史溢れる建物がたくさんあります。High Street(地図中央あたりに走る道)では、水曜日〜土曜日までマーケットが開催されており、なかなか賑やかです。私はこれだけで何日も潰せてしまいますが、主要な場所のみを巡るのなら一日で十分と思われます。イギリスに訪れた際はぜひ少しの時間でもこのウィンチェスターというHidden gem(みんなに知られてないけどとても良い場所の意)に立ち寄ってみてください。


今後行ってみたいところ

おまけ。現在ウィンチェスターのローカルショップのインスタグラムをフォローしており、その中でも気になって次回行きたいと思っているカフェやレストランを簡単に紹介。ロケーション(=アクセスのしやすさだけでなく窓から見える風景等)もなかなか素敵なので気になった方は調べてみてください。

The King Alfred:http://the.littlepubgroup.co.uk/the-king-alfred

Proudfoot & Co.:https://www.proudfootco.uk/

The Winchester Orangery:https://www.thewinchesterorangery.com/

Coffee Lab:https://www.coffeelabuk.com/

Forte Kitchen:https://fortekitchen.co.uk/


☕︎ 執筆中に飲んだお茶

・とちおとめ 〜苺の緑茶〜(LUPICIA)


記事公開:2020/11/22

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