27歳 人生に絶望した話①

はじめまして。まずきといいます。
タイトルの件について話していきます。あまり楽しい話ではない、というのと長い記事になるかと思います。

なぜこの記事を書いているのかというと、ずっと頭の中がもやもやしていて、それを吐き出さないとやっていけないと思ったから。後述しますが、25-27歳の期間にとてもつらいことがありそのことが頭から離れず何もやる気が起きない、という状況が続くきました。それをここに記載することで楽になれば、と思っています。以下本題です。


あれは25歳の夏の終わりだった。ちょっと秋のにおいがして、鼻から吸い込む空気がさらさらとしてくるころ。「これから人肌さみしい冬か。でも彼女もいないしどうせクリスマスも一人だ。人生つまんないな、こうやって人は老いて死んでいくのか。」なんて考えながらも、何か行動を起こさなければ、と思い立って僕はマッチングアプリを始めた。

アプリは順調だった。色々な女性とチャットしながら土日に毎週アポをして何人かの女性とは会えたし、出会ったその日に男女の関係に発展することもあった。楽しいとは思いつつも、でもなんか満たされない、非常にいいなと思った数人の女性には結局振られるし、嘘つかれて傷ついたり、色々なことを考えながら時が過ぎていった。

「なんか初めてあった気がしないね。」
そんな中彼女に会ったのは10月ごろ。彼女はいい大学を出て、そりゃもうめちゃくちゃエリートがひしめく業界の1年目のOLだった。初めてのデートはとあるカフェだったが、もうあった段階ですぐにバイブスを感じていた。
容姿が特段タイプなわけでもない、なんか共通のバックグラウンドがあるわけでもない、そんな彼女だけど異常に話が盛り上がる。

「また会えるってことで良いかな」
いいなって思ってるのは自分だけではないよな。。。そんな不安からちょっと照れながら伝えた。そこから僕らはまた会うことになったんだ。


「うん」
彼女は言った。それは3度目のデートで、僕は居酒屋で告白したんだ。
「うん、ってなんだよ。」
お互い笑いながら照れ隠しをする。
そこから、僕らは付き合うことになり、たくさんの時間を共有した。
イルミネーションやおしゃれなカフェ、ドライブ、旅行。普通のカップルがするようなデートは一通りして、愛を深めていった。

人生でこんなに楽しいことはない、今まで生きてて良かった、この人なら人生のパートナーになって人生捧げてもいい。そんな風にすら思ってた。


「君とはもう付き合えない、もう終わりにしよう」
付き合って数カ月たったころだった。とあることをきっかけに、自分と彼女の家庭環境の違いに嫌気がさしてしまった。彼女はエリートしか入れない企業で働いてて、たぶん自分の何倍も稼いでいて。美人で、友達も多くて、何不自由ない生活をしていて。その背景には、彼女がめちゃくちゃ努力したり、壮絶な過去を乗り越えてりた経験があった、というのはもちろん知っている。
一方の自分はどうだろう。普通の大学を2年遅れで卒業して、あんまりイケてない企業に新卒で入社して。もちろん仕事内容は自分がやりたいことだったし、自分が選んだ会社でプライドを持って仕事してた。けど給料は正直あんまり良くなかったし、残業も多くて、お世辞にも他人に自慢できるような待遇ではなかった。
自分は能力は高くないくせに、プライドとコンプレックスは人一倍高くて。彼女のことを比べるたびに自分と比べてしまって、自分がちっぽけに見えてしまう。そのことに耐えられなくなって自分から拒絶してしまったんだ。

「別に相手には給料とかステータスとか求めてないよ」
彼女は泣きながらその旨を伝えて、僕を引き留めてくれた。そこから「それならまあ・・・」というような感じで付き合っていたが、どうしても自分がダメな人間に思えてきてしまって。そこからが地獄だった。

自分の自己肯定感の低さから、彼女に対してモラハラしたり攻撃的な発言をするようになってしまった。それでも彼女は僕のことを好きでいてくれて。そこに僕は甘えてしまった。当時は彼女が僕に依存していたと勘違いしていたが、完全に逆。僕が彼女に依存していた。メンヘラとホストみたいな関係だと思う。僕がひどいことを言えば、彼女が愛情表現をして寄り添ってくれる、だから何度も意地悪して、彼女を拒絶して、でも分かれるというカードは切れない、すれすれのところで僕たちの関係は続いていった。

「もうそんなことなら関係やめましょう」
別れたり、再度付き合ったり、曖昧な関係が続いていたが、関係を終わらせたのは、とある冬の時期。それは僕からだった。彼女とは知り合って約一年がたったころ。そんなひどいことを言った僕にも最後の最後まで彼女は寄り添おうとしてくれた。けどもう限界だった。仕事がめちゃくちゃ忙しくなってきたというのもあったけれど、もう自分の自尊心が保てないほど、彼女との関係は苦痛なものになっていた。

②につづく

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