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ジャガパティさん来日ファンミーティングレポート③おすすめの観光地は「my house❤️」

ジャガパティ・バーブさんのファンミーティングレポート3回目。
1、2回目はこちら。
https://note.com/mazokusan/n/n9aea1446cf75

https://note.com/mazokusan/n/n10899d6fe5b1

ここからは役者として演じたいものなど、作品に関するお話とファンとの心あたたまる交流についてレポートする。

これまで生活してきた場所は?

これまでジャガパティさんはどんなところで暮らしていたのかと質問され、生まれてから生活したことのある土地も順番に言っていた。

「テランガーナ、ビシャーカパトナム、チェンナイ、ハイデラバード、アーンドラプラディーシュ」の順だと思うけど、メモを取るのが追いつけなかったので自信はない。

生い立ちに絡めておっしゃっていたのだけど、ジャガパティさんは、S・S・ラージャマウリ監督の親戚なのだそう。

S・S・ラージャマウリ監督の息子さんとジャガパティさんの姪っ子が結婚したということもあって、『RRR』の「ナートゥ・ナートゥ」が歌曲賞を受賞したことに改めてお祝いの言葉を述べていた。当時を振り返るとインスタにもこんなメッセージが上がっているし、本当に嬉しかったんだと思う。

出演作で日本にお勧めしたい作品は?

ジャガパティさんはまず、「ランガスタラム」「サイラー」や「アラヴィンダとヴィーラ」などをあげる。
おそらく字幕がついていて日本からでも見やすいものを事前に選んでくれたと思う。

「『アラヴィンダとヴィーダ』『ナンナク・プレマト』はタラク……、いや、NTR.jr と共演しました」

一瞬「タラク」と言ったところからもお察しの通り、ジャガパティさんとタラクさんはとても仲良し。このインスタグラムでは「何百万人もの人々がドキドキする誕生日おめでとう... tarak、愛してる ❤」と投稿している。

彼と共演した「アラヴィンダとヴィーラ」では、印象的な悪役バシ・レッディを演じて、最優秀助演男優賞を受賞している。

「バシ・レッディはとっても怖い悪役ですが、私自身は悪い人ではありませんよ。悪役なのは映画だけ。普段はそんなことないんだよ😉」とジャガパティさん。

骨太の悪役バシ・レッディを好演

今回のファンミーティングを主催してくれた、インドエイガジャパンさんの企画「テルグ映画の祭典『テルコレ』」で上映される映画についても言及。

世界中でリメイクされた韓国映画『怪しい彼女』のインド版『Oh!あやしいベイビー』にも彼はカメオ出演されている。
出番は短いながらも、「とっても楽しくて面白い役だった」と気に入っているご様子。

老婦人サーヴィトリが、不思議な力によって24歳に戻るお話

「Oh!あやしいベイビー」
【上映日】5/10(金)、5/13(月)、5/16(木)、5/18(土)
場所:キネカ大森

特に言及がなかったと思うけど、ジャガパティさんは同テルコレの『グントゥールの激辛男』にも出演されてる。

これから公開される新作映画の出演予定は?


続いてあげたタイトルは、これから公開予定で
ラヴィ・テジャさんと共演している『Mr Bachchan』。

https://www.youtube.com/watch?v=HbPW9Ztx6f4

チェスを持ってこちらを睨みつけているところから、知的な悪役なんじゃないかなと予想される。

7月に日本でも公開されるプラバースさん主演の『Salaar』、アッル・アルジュンさん主演の『Pushpa2』にも出演。

『Salaar』で主演のプラバースさんとは友人なので共演できることを喜んでいた。

アクション・スリラーの『Ruslaan』にも出演されている。こちらは半袖カーキのジャガパティさんが眼福なので、絶対に日本からでも見たい作品。

いくつもの話題作に出演されているので、これからもスクリーンで観る機会があるのが嬉しいところ。

これまでたくさんの役を演じてきたことについて、ジャガパティさんはこう語った。

「役者は空想の世界に生きています。
普通の人は1つの人格を生きます。
私はこれまで180もの人格を演じてきました。
私はいろんな人を見て、その反応をコピーし、自分の演技に活かします。
だから私は人をよく観察しているんですよ」

そして客席をゆっくり見渡した。日本にいるファンの表情や仕草も、彼の芸の肥やしになるかもしれない。

どんな映画の役がやりたい?

いろいろな映画からオファーが来ていると思われるジャガパティさん。

「もし今後、プロデューサーからどんな役でもOKと言われたら何がやりたいですか?」という質問には、

「ゴッド・ファーザーのアル・パチーノみたいな役を演じてみたい」とおっしゃっていた。

ゴッドファーザーは、絶大な権力を持つアメリカのマフィアファミリーの抗争と世代交代を描いたクライムアクション。その中でアル・パチーノはマフィアのドンを演じた。

ジャガパティさんの初期のブレイク作「Gaayam(1993)」のような世界観でドンを演じたいとのこと。めちゃくちゃ似合うと思うのでぜひやってほしい。

愛する人がいながら、マフィアとの抗争に身を投じる主人公を演じた「Gaayam(1993)」

インドでおすすめの観光スポットは?

最後は、インドの観光スポットについて。「まだインドには行ったことがありません。もしハイデラバードを観光するとしたら、どこがおすすめですか?」という質問だった。

確かにインド旅行はファンにとっての憧れ。
「もしジャガパティさんがおすすめしてくれるところがあるなら絶対行きたい」と思っていたら、彼はとんでもないことを言った。

「my house❤️

客席の至るところからキャーッという大きな悲鳴が上がって、もう大騒ぎ。

「So  Sweet…‥」「君がヒロインだよ」「愛してる(テルグ語)」からの

「観光? そんなのいいから俺んち来いよ😉(意訳)ですよ。

本当にファンが喜ぶ言葉をよく知っていて、ハートを撃ち抜く豪速球を投げるから、みんなまとめて骨抜きになってしまう。

リップサービスだとは分かっていても、その根底に「ファンを喜ばせたい」という愛があるのが伝わってくるので、彼の一言ひとことが嬉しくて舞い上がる。

「若い頃はプレイボーイの役が多かった」と仰っていたけど、素の状態でも十分人たらしなジャガパティさんだった。

日本では誰にも知られてないと思ってた?

ファンミーティングの開催が決まる前、ジャガパティさんは銀座のインド料理屋さんで声をかけられて記念撮影をしたり、新宿のZARAでファンに求められて握手をしたりしたそうだ。

このことについてジャガパティさんは「日本では自分のことが知られていないと思っていたので、びっくりした」と話す。

彼の謙虚な発言に、客席のファンは「とんでもない」と首を横に振る。
ジャガパティさんに会いたいと熱望する人が、どれだけ大勢日本にいることか。

今回運良く会った方々が好印象を残してくれたおかげで、今回のファンミーティングが開催されたのかもしれない。
そうだとしたら本当にありがたいことだ。

感謝の花束贈呈&写真撮影タイム

ファンミーティングの最後には、プライベートな旅行の合間を縫ってファンと交流する時間を作ってくれたジャガパティさんへの花束贈呈が行われた。

左端の女性は通訳のSeciliaさん

花束を渡している女性は、インドエイガジャパンの社長ラオさんの奥さん。
今回ファンミーティングで使用したスライドも彼女が用意してくれたそう。ラオさん夫婦が今日のためにどんなに骨を折ってくれたのかがわかる。

この後、ジャガパティさんのご好意で写真撮影が可能に。
客席にいるファンからのリクエストに応えて、手でハートを作るポーズや、投げキッスなどファンのリクエストに応えていろいろなポーズを取ってくれた。

ジャガパティさんは手でハートを作ると、なぜか丸になってしまうことはファンの間ですっかりお馴染み。今回のハートも、どのアングルから見ても「丸」なのが愛おしかった。

前のほうの席にいた友達によると、写真タイムの時スマホの連写にびっくりして、銃のポーズを手で作りながら「マシンガン! ワオ」と反応する可愛い姿も見られたそう。

手厚いファンサに泣き出す女性に対しては、「どうしたの?」と気遣い、少し時間が経った後にもう一度「大丈夫?」とステージから声をかけていた。本当に優しい方である。

写真撮影タイムが終わると、いよいよお別れ。
彼は胸に手を当てて言った。

「皆さんは私のここにいる」

「日本に家族がいることを知った。だからまたここに来る」

彼のあたたかい愛情にみんな心打たれた。
帰り際、Seciliaさんに発音を教えてもらいながら、ジャガパティさんは「サヨナラ」と日本語で挨拶。

「I love all」と大きな声で言ってくださる彼に、私たちも「ありがとう」と叫ぶ。
歓声と拍手の中、彼は部屋を去っていった。

おそらく全員、遠ざかる彼の背中を追いたいと思っただろう。
けど、みんな礼儀正しく席に座りながら見送っていた。
少し涙ぐみながら。

帰国後、彼はインドエイガさんを通してこんなメッセージを残してくれた。

「わたしは幸せ、喜び、祝福に満たされています。みなさんの温かく寛大なハートのおかげです❤️」

控室に戻ったジャガパティさんの様子は、ボランティアスタッフをしてくれたさむさんのブログから見ることができる。
日本のファンの気持ちが伝わったようで嬉しく感じた。

おわりに

本当に夢のような時間だった。
今回予約時にシステムのエラーなど色々あったけど、それでもリスクやコストを全部引き受けて開催してくれたインドエイガさんとボランティアの方々には感謝しかない。

私はチケットの抽選に漏れて、その日の朝までは「行けない側」だった。
眠れぬ夜を過ごし、泣きそうな気持ちで出勤している側で、全てに絶望していた。
だから行けない人の気持ちもよくわかる。

このレポートで少しでもその場の空気を感じられて、悲しい気持ちが慰められたらいいなと思う。

何も確証はないけれど、きっとまたジャガパティさんは日本に来てくれると信じてる。
だから今度会える時まで、推しに恥じない生き方をしたい。

(おわり)

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