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横濱本屋案内 1

はじめに

(本稿執筆 2020/06/07現在)緊急事態宣言の解除がなされたので、本屋巡りを再開しました。再開に際し、以下の方針を提示しておきます。

1.越境(県またぎ)が可能になるまでは、在住県(神奈川)の本屋のみ巡る
2.再び緊急事態宣言が発令された場合、一時休止する

各地の本屋は回るものの、神奈川の本屋巡り、全くできていませんでしたので、この際足元を固めるためにもやって行きます。横浜市内の本屋を巡って来たので、書きます

本屋・生活綴方

東急東横線、妙蓮寺で下車し、駅名の由来ともなった妙蓮寺を背に少し歩くと本屋・生活綴方はあります。この本屋は、向かいにある石堂書店の姉妹店です。たしかここ、前は「こいしどうしょてん」としてフリースペースとかイベントスペースとして使用していたのを、石堂書店のクラウドファンディング関係のページで見た記憶があります。

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本屋・生活綴方 外観

棚については、詩が結構多めという印象でした。というよりも、この規模で書肆侃侃房の本をかなり取り扱ってる本はそんなに見たことがなかったです。新刊+古本を扱っていましたが、古本は店舗奥側の棚に。「新刊と同じ本が入ってる場合は、どちらを選ぶかはお客様次第です」と話してもらいましたが、たしかに古本か新刊か、値段で選ぶのかそれとも他の人が読んだ痕跡目当てに古本を選ぶか...「痕跡本」というものもあるので古本選ぶのも面白いかもしれません。棚をくまなく見て版元をチェックしてみると、直を行っている版元とトランスビュー経由で仕入れることができる版元が多いという印象でした。だいたいここに八木書店とか子どもの文化普及協会とかを混ぜて棚を作るのがよく見るパターンですが、今回のは結構珍しいかなと。

あと、ambooksという版元の本がありました。この版元について調べてみると、少数生産の版元との。しかも今の所各県で1軒の本屋のみ(現状は20都道府県のみ)で販売されているとの。過去行ったことがある本屋だと、高松のルヌガンガ、京都の恵文社一乗寺店では売っていたそうです(多分見落としている)

今回訪問した際に、たまたま店内で雑誌 NEUTRAL COLORSの展示がありました。名前は聞いたことがある(そもそも定期刊行物には弱い)なぁという程度で見てましたが、独特の印刷方法が作る紙面というのはなかなかおもしろいものでした。

今回買った本

今回買った本は『古い絵本の物語』(青土社)と『<美しい本>の文化誌 装幀百十年の系譜』(Book&Design)の2冊。

『<美しい本>の文化誌』ですが、印刷が藤原印刷、箔押がコスモテックと、堀之内出版から刊行されている『大洪水の前に』と同じです。『世界のすべての朝は』(特装版)で藤原印刷を知った自分にとっては、ここが印刷してる本は外れないだろうという謎の確信を持っています。かなりいい装幀です。


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