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高知本屋案内3

かたりあふ書店

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高知駅からとさでんで20分くらい、終点の桟橋通五丁目、もしくは桟橋車庫前で下車してから徒歩約20分。六泉寺というエリアにかたりあふ書店はあります。もともと店自体がそこまで広くないということもあるのですが、店内入ると本、本、本。本当に本に囲まれます。通路は人一人が通れるくらい。大きな荷物を持っていくとなかなか難儀します。

ざっくりと棚を眺めると、岩波文庫が店内左の棚にぎっしり。それいがいにも岩波現代文庫や他レーベルの文庫、新書などありました。単行本は店内奥の方に。文学、社会系がメインです。定期的に「かたりあふ通信」というペーパーを発行しているようです。

店主と話をば。他県から来た旨話すと歓迎していただきました。迷ってたどり着けなかった人もいたりとか。「高知の読書好きが古本屋を始めるなら、井上書店と2011年に閉店した吉永平凡堂のような棚作りをしたい」ということも話していただきました。井上書店、やはり長く高知でやっているだけあり、様々な方が行っていたのでしょう。その地域で長くやっている古本屋のような棚作りという観点は自分も古本屋を回る時に気になっていたテーマの一つです。当初、30分~1時間くらいで撤収しようかと思ったのですが、思った以上に話が盛り上がり(自分が過去専攻していた分野と近い話を久しぶりにできたため)、1時間半くらい滞在。本屋巡りの醍醐味は、店だけでなく、「人」もあると改めて感じる本屋でした(自分が「本屋」巡りと呼称しているのは「人」も重要な要素であるためです。多分内沼晋太郎『これからの本屋読本』に影響されていると思います)


今回買った本

今回買った本は田辺聖子『『源氏物語』の男たち(上下)』(岩波現代文庫)と金時鐘『わが生と詩』(岩波書店)の3冊。今後京都方面へ観光に行く際に当時の貴族社会などの知識が必要になってくる(というよりも、知っていれば面白いと思う)ので購入。金時鐘の本は金石範の本を読んで以来そこそこチェックはしていたのですが、持っていなかったので購入。金石範、本当は『火山島』全巻読破したいのですがまだ買っておらず...読む体力がなくなる前に買って読んでおきたいものです。


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